2008-04-05 [長年日記]
# [Architecture][Event][Photo]明日館 桜見学会
mixiの自由学園明日館コミュニティで知ったのですが、私たちが結婚式を挙げた自由学園明日館で花見イベントがあったので、4月5日、夜6時からの回に参加してきました。3月28日から行われていて、4月5日は最終日。桜は散り始めではあったけれどもどうにか残っていました。最初にここを訪れたのは2004年で、その時はまさか自分がここで結婚するとは思わなかったのですが。
上の写真はまだ準備中の様子。建物の前に庭があり、道路との境目に桜の木が生えています。
普段は夜は開放しない明日館ですが、今日はお酒つき見学券(1000円)を買うと、チェリービールかスパークリングワイン(どちらも紅い飲み物)とお菓子がついてきます。生演奏もやっています。友人夫婦と一緒に参加した私たちは、しだいに暗くなっていく中、外に出してあったテーブルで話をしていました。その後建物内に入って、ホールは一杯だったので別の教室に入りました。
上の写真は中2階から写したもの。ホールの窓ガラス越しに見える桜は実際よりも近く見えて、とてもきれいでした。ホール内の窓際の席が一番よい席だったかも。天井には桜の花びらの形の光を映していました。
帰る頃にはすっかり暗くなっていました。アルバムはFlickr内の20080405 明日館夜桜にあります。暗い中の写真はぶれまくりで(あまりにひどいものはここには入れていませんが、それでもこんなものです)、良いカメラを使っているのだから、もっとちゃんと使えるようになろうと思いました。
2008-04-14 [長年日記]
# [Life]銀行口座の廃止とか名義変更とか
今日はまず午前中に銀行に行き、口座を1つ廃止してきました。色々な会社に勤めたりしていると、振込み用の口座を作らないといけなかったりして、今回廃止するのもその1つ。ここ数年は全く使っていなかったら、その間に合併して銀行の名前が変わっていたり。
結婚して苗字変更やら住所変更やらする面倒さを考えると、銀行口座がたくさんあっても意味がないので、元々メインバンク的に使っていた1つを残し、夫婦の共有のお金を入れる1つを新しく作ってあとは全部廃止することに。
手続きは、通帳と印鑑があればできます。ずっと使ってないのでクレジットカードはもうどこにあるか分からないのですが、なくても廃止できます。カードは家にありますと答えたら、ハサミを入れて切っておいてくださいと言われました。また、口座を全く触っていなかった間に引っ越していたので、面倒ですが一旦住所変更の手続きをしてから廃止することになりました。
ちなみに、残す口座(ちなみに三菱東京UFJ)の方は名義変更をすることになりますが、戸籍謄本と身分証明証が必要です。自分と夫が載っている住民票を持っていったらダメと言われ、その足で戸籍謄本を取りに行って4通ほど取っておき、翌日再度同じ銀行に行きました。
また、身分証明証は免許証のような写真が入っているものの方がよいです。私は免許証をまだ更新してないので、健康保険証を使ったら、写真が入ってないので、身分証明証としての“身分”が低いらしく、本人確認のための封書というのを自宅に送ってきて、一週間後くらいにそれが到着して、中に入っている封書を送り返すと、それが到着したときに名義変更の手続きが始まります。なので、2週間くらい余計にかかってしまう。これが免許証だったらその場で手続きを始めてくれるらしい。
# [Art][Museum][Movie]ルノワール+ルノワール展@Bunkamura
展覧会についてより
印象派の画家、ピエール=オーギュスト・ルノワール。彼の次男で映画史に名を残す、映画監督ジャン・ルノワール。「ルノワール+ルノワール展」は、二人の巨匠に焦点をあて、父の絵画と息子の映画を同時にご覧いただく展覧会です。本展は、2005年にパリで開催され、大きな反響を呼んだ展覧会を、オルセー美術館の総合監修のもとお届けするものです。
画家の父ルノワールと映画監督の息子ルノワールの作品って似てるよね、ということで、絵の隣に実際に映画を映写して、似ている絵と映画のシーン――狩をする少年とか、水浴する女性とか、ブランコをこぐ女性とか、水辺の風景とか――を並べてはいドン!似てるでしょ!と見せるもの。並ぶほどではないが、平日の昼頃に行ったにもかかわらずかなりの人出。
私は、映画監督のほうのルノワールの映画は見たことがなかったのだけど、画家ルノワールの絵はよく見たし、一般的にも有名だと思う。いわゆる血色のいい豊満な女性が裸で水浴びとかしているイメージ。確かに、親子で扱っているモチーフは似ている、というかわざと同じものを集めたのだろうけど、やはり、映画の方は息子の代であるだけ時代が現代に近いからか、音楽もついて動いているということに決定的な差があるのか、軽やかな感じがある。水浴びしている女性も、絵のようにぽってり豊満系ではない。
映画には字幕がついていなくて、絵画と映像を純粋に比べるためにわざとそうしたのかなと思ったら、俳優が英語をしゃべっている映画には、フランス語の字幕がついていたので、フランスの展覧会をそのまま日本に持ってきたから字幕がないんだなと思った。映画の方は見ていて俳優が何をしゃべっているか、どういうシーンなのか意味が分からないので、ちょっともどかしい。とはいえ、5分程度のシーンを見せるだけなので、どのみち映画についてたいしたことは分からない。代表作といわれる『ゲームの規則』とか既に500円DVDになっているので、これを機会に見てみたいと思った。
# [Movie][Art]『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』@シネマライズ
Bunkamuraでルノワール+ルノワール展を見たあと、食事をして東急ハンズで少し買い物をしたあと、シネマライズへ向かった。
昨年6月にヘンリー・ダーガーの展覧会に行った頃に知った、ヘンリー・ダーガーの生涯をたどるドキュメンタリー映画がようやく公開されたから。
以前も紹介したが、予告編と映画の一部は以下のYouTubeにある。彼が描いたヴィヴィアンガールズを動かしているのがみものだ。
ちなみに、気づきにくいが、この映画をシネマライズで観るなら通常1800円のところを1500円にする方法がある。映画公式サイトのメニューの一番左「News」をクリックすると出てくるQRコードを携帯で読み取り、ブックマークしてチケットを買う時に見せればよい。最近映画や展覧会を見る前に公式サイトを一通り見ておくと、webサイトや携帯サイトに割引クーポンとかがついていることが多いんだよね。
さて映画は、多分混乱していただろうヘンリー・ダーガーの精神と同じく混沌としているのだけど、全体としてみるとなんとなく彼の人物像が分かるようなもの。彼の作ったストーリーと人生がまぜこぜに出てきたり、見る側からはかなり混沌として見えるけど、ドキュメンタリーとしてかなり計算して作ったのだろうと思う。
ヘンリー・ダーガーは小さい頃に両親と別れ、施設で育った。多分生まれつきのものと育ちとが合わさって、精神病か知的障害が疑われるような性格だったが、貧しいながらも独力で働いて食べていくことはできた。また、熱心なクリスチャンで教会にはたびたび礼拝に行っていた。養子を取りたいと教会に願い出ていたのたが認められなかったり、彼が書いた小説『非現実の王国で』のヴィヴィアンガールズが虐待される子供奴隷を助けるというストーリーといい、子供時代の悲惨な経験を自分の中で消化するのが彼の人生のテーマだったようだ(と、この映画では解釈している)。
成長著しい20世紀前半の大都市シカゴの片隅で、彼は病院の掃除夫をして青年時代以降を送った。子供時代は悲惨だったかもしれないが、それなりに年を取ってからは、貧しく、身なりも悪く、他人とコミュニケーションできない(なのに家に帰ると一人で複数の声色を使って一人でしゃべっていたという)変な人である割には、賃貸住宅の大家さんやその他数は少ないが理解者が周りにいたようだ。現在世界のあちこちで展示会が開かれているのも、大家さんが彼の死後、部屋に残された膨大な作品の価値を理解したおかげだ。ちなみに、大家の女性は日系人のようで日本人の名前だった。
# [Place][Architecture]名曲喫茶ライオン
渋谷は人が多すぎてあまり好きではなく、来る機会があまりないので、きたときには行きたいところをフルコースで行こうと思い、名曲喫茶ライオン(公式サイトは音が鳴ります注意)に移動。
店の前の写真を携帯で撮った(この写真)が、本当はレトロな店内を撮りたいのだけど撮影禁止で撮れない。木彫りの、ギリシャ建築の柱頭にあるような装飾などがとてもきれいなのだ。本家のヨーロッパ建築なら、普通はこういう装飾は石でできていると思うのだけど、それが小型化して木製なところが不思議。
この店では椅子は全部一方向を向いていて、そちらには「帝都随一を誇る」(店に入ると必ずもらえるパンフレットより)木彫りの彫刻がついた巨大なスピーカーがある。1、2階が吹き抜けになっていて、このスピーカーがぬっと立っているのだ。これでずっとクラシックのレコードを流している。
それから、1階から2階へ上がる階段のところには、赤い金魚がいることも追記しておきたい。
# [Life][Shopping][Fashion]服や本、生活用品など買い物
渋谷の東急ハンズで洗濯に使うたらいなどを買い、渋谷西武で服を見たが、高級ブランドばかりで着られるデザイン&価格の服がなかった。ちなみに私は服は定価で買うのはユニクロ無印くらいで、百貨店ブランドは基本的にはバーゲンの時しか買わない。ちょっと前に友人の結婚式で大枚はたいてVIVIENNE TAMのジャケットとワンピースを買ったけど、あれは晴着なので例外(←普段書かないジャンルの話を書いてみる試み)。
池袋に移動して、ユニクロを見てカーディガンが欲しいがいまひとつで迷い、結局買わず。池袋西武に行くと改装前のバーゲンをしていて、色々買う。半袖2枚と、キャミソールとカーディガンがセットになったものを買った。半そで2着はふくらんだ袖、つまりパフスリーブで、赤毛のアンじゃないけれども最近流行っている。しかし、流行ものに手を出したくない私が買っても抵抗ないくらいに流行するとそろそろ終わりであるとも思う。ただ、家に帰って着てみると、パフスリーブは気にしているなで肩がごまかせるので、これはこれでいいかなと思った。流行物ではモモンガのような太い袖のジャケットもたくさん出ていたが、これは買わずに流行をスルーしようと思う。ズボンも欲しいのだが、これはもう少し痩せるまで我慢する。
2008-04-15 [長年日記]
# [Copyright]ThinkCフォーラム ストリーミング中継を見ながらチャットします
著作権保護期間延長問題を考えるフォーラム 公開トークイベント vol.6 シンポジウム「著作権には何が欠けているのか −創造の円環(サイクル)を廻しつづけるために」の予約申し込みをしなかったせいで行けなくて悔しいので、ストリーミング中継を見ながらlingrでチャットをします。URLは以下の通り。午後6時くらいからいる予定です。
これを見た方は宣伝してくれると嬉しいです。(twitterで宣伝しようと思ったら落ちてるし…)
【20:50 追記】 6時半前からずっと聴いていましたが、20時前あたりから音が聞こえなくなってしまいました。ぶちぶち途切れたような、ラジオの周波数が合っていないときのような感じで最後の約1時間は過ごしました。やっぱりこういうのは現場に行かないとダメですね。
# [Movie]『恋多き女(Elena Et Les Hommes)』@東京国立近代美術館フィルムセンター
前日のルノワール+ルノワール展で、ジャン・ルノワールの映画を少し観てみようと思い、フィルムセンターで現在上映していることが分かったので、観にいってきた。
この映画はルノワール+ルノワール展では画家のルノワールの「田舎のダンス」(画像)と並べて映写されていて、イングリッド・バーグマンは好きな女優だし可愛く撮られている感じがしたので観にいくことにしたのだけど、実際その通りだった。
ルノワール+ルノワール展に出ているからだろう、関心空間にbunkamuraのスポンサーキーワードというのができていて、この映画の解説をしている。
解説文によると、
「フレンチ・カンカン」の翌年に作られた、これぞジャン・ルノワール作品の真骨頂、といえるラブロマンスコメディー。
19世紀末から第一次世界大戦が始まるまで、パリが歴史的にもっとも華やかに繁栄したベル・エポックと呼ばれる時代の雰囲気を見事に描き出したドタバタ活劇。そういう意味では”ジャンが描いた「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」”といえるでしょう。
ジャン自身が「イングリッド・バーグマンのために作られる映画」と予言しているように、とにかくイングリッド・バーグマンの比重が高く、彼女がポーランドの公爵夫人エレナを熱演。ロラン将軍役はジャン・コクトーの秘蔵っ子であったジャン・マレー、バーグマンをめぐって争う遊び人のアンリにメル・ファーラーが起用されました。
また、やはり名作といわれる「ゲームの規則」と酷似している点を指摘されたりするなど、「カラー版・ゲームの規則」と言われることも。
この映画、amazonで調べたら、VHS版しかなくて、DVDは出ていないのね。
ルノワール+ルノワール展で映写されていたシーンがちょうどyoutubeにあったので貼っておきます。展示会で写っていたのは、正確には上記動画の前半にあたるダンスのシーンまで。
上記の動画後半のyoutubeのラブシーンなんかから、最初からヒロインのバーグマンとこの男がくっつきそうだなというのは分かるので、あとはどういう過程でくっつくかというのが見物なのだけど、最後のまとめ方は急だし強引すぎるだろ…と終わってから思った。
バーグマンがフランスに来たポーランド人という設定なのだけど、やはり彼女がフランス人の役を演じるのは無理があるのだろうね。彼女は金髪で骨太な感じで大柄だけど、フランス人はもっとラテンな感じで、眼や髪の色がもっと濃くて小柄でないといけないんだろうな。この映画では恋愛大好きなフランス人と、恋愛とかあんまり意識しないで無邪気なまま男に愛されてしまうバーグマンの対比というのもある。
バーグマンを可愛く撮るというのが中心になっているというのもよく分かるくらい、彼女の衣装をはじめとして映像が華やかで、登場人物のコミカルな動きなど、見ていてハッピーになるという言葉がぴったりな感じで楽しく見られました。
【5/3 追記】上にyoutubeで貼ったみんなが踊っているシーンだけど、ルノワールの絵と並べるならむしろ「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」じゃないか? と思ったので貼っておく。上の関心空間の解説文にも”ジャンが描いた「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」”とあるし、「田舎のダンス」は男女が対になっているだけなので、こっちの方が群集の中で踊っている感じが出て個人的にはいいと思う。
2008-04-16 [長年日記]
# [Movie]『黄金の馬車』@東京国立近代美術館フィルムセンター
前日に続いてフィルムセンターのジャン・ルノワール特集。
18世紀初頭、南米のスペイン植民地。イタリアからやってきた劇団の花形女優(A・マニャーニ)は、みるみるうちに現地の男たちを虜にし、一座は脚光を浴びるが…。本作こそルノワールの最高傑作だと絶賛したF・トリュフォーは、題名を自らの会社名に使うほどであった。本作は英語・フランス語・イタリア語の3つのバージョンが製作されたが、今回は英語版を上映する。
'52仏=伊(原)プロスペル・メリメ(脚)ジャン・ルノワール、ジャック・カークランド、レンツォ・アヴェンツォ、ジュリオ・マッキ、ジネット・ドワネル(撮)クロード・ルノワール(美)マリオ・キアーリ(出)アンナ・マニャーニ、ダンカン・ラモント、オドアルド・スパダーロ、リカルド・リオリ、ポール・キャンベル、ナダ・フィオレッリ、ジョージ・ヒギンズ
この解説で知ったけど、この映画の原作者は『カルメン』のプロスペル・メリメなのね。
素晴らしい映画だったのだけど、言葉で説明するのが難しい。色彩が美しく、画面の隅々まで華やかで、映画の中の現実と登場人物が演じる演劇が重なって見えてくる。この映画内演劇というのは、面白いと感じることはできるのだけど、いざ言語化しようとすると人文系のボキャブラリーがない私には論じられないなあ。
前日観た『恋多き女』のバーグマンは無邪気で恋愛を意識せずに男の気を引いているけど、この映画のアンナ・マニャーニは恋愛のなんたるかを十分分かった上で男を惹きつけている、きっぷの良い堂々たる成熟した大人の女性であった。
ルノワールの映画は、『恋多き女』もこれも、あとで見た『フレンチ・カンカン』もヒロインが3人の男に愛され、求婚されたりするが、本命と結ばれハッピーエンド、という単純なのは3本の中では『恋多き女』だけで、残り2本は誰も選ばない結末になっている。
この映画もルノワール+ルノワール展では、画家ルノワールの描いたスペインの衣装を着た人物の絵と並べて映写してあったのだが、スペイン風の衣装の絵も描いてますよと言ってもルノワールでは例外的だと思うし、いわゆる印象派的な、ルノワール的なイメージとはちょっと違うと思った。舞台が南米であり、闘牛などスペイン風の風俗やアンナ・マニャーニの真っ黒い衣装、宝石や馬車の光からは、私はむしろベラスケスやゴヤをイメージした。
2008-04-17 [長年日記]
# [Movie]『大いなる幻影』@東京国立近代美術館フィルムセンター
連日通っているフィルムセンターのジャン・ルノワール特集。19時からの上映のため、夕食をあとは温めなおすだけの状態まで作って、炊飯器のタイマーもセットして、家を飛び出したら間に合うかどうかギリギリの時間だった。諦めようかとも思ったが家から駅まで、駅からフィルムセンターまでダッシュして、地下鉄の閉まりかけのドアに飛び込んで、なんとか間に合った。
この映画は、フィルムセンターの解説によると以下の通り。
第一次世界大戦の戦場を舞台に、戦争の虚しさを描いたルノワールの名作。J・ギャバン、E・V・シュトロハイムなど名優が共演している。今回上映するのは、フランス国立映画センター・アルシーブやシネマテーク・ドゥ・トゥールーズが中心になって可燃性オリジナル・ネガから復元したプリントで、本作の魅力を改めて確認できるものとなっている。
'37仏(脚)シャルル・スパーク、ジャン・ルノワール(撮)クリスチャン・マトラ(美)ウジェーヌ・ルリエ(音)ジョゼフ・コスマ(出)エリッヒ・フォン・シュトロハイム、ジャン・ギャバン、ピエール・フレネー、マルセル・ダリオ、ジュリアン・カレット、ガストン・モド、ジャン・ダステ、ジャック・ベッケル
戦争でドイツ軍の捕虜になったフランス兵の話。捕虜と言ってもそんなに非人間的な待遇は受けていなくて、それでもたびたび脱走を試み、ついに成功する。
フランスとドイツって、このときは敵対していても隣の国だし、地続きなので親しみはあるんだろうなとも思う。逃げる途中でかくまってくれた女性と恋をするが、そこも去らなければならない。国同士は敵対しているけど人間同士は敵じゃないよね、というトーンが全体にあった。
舞台が舞台だけにルノワールらしい華やかさはあまりないものの、捕虜が楽しみのために開くパーティで女性の服を着て踊るシーン、捕虜仲間で裕福な人は実家から缶詰などの仕送り(!)をもらっていて、それをみんなで分け合って食べる食事のシーンなどは、今まで見たルノワール映画で感じた画面の隅々まで明るい感じがあったと思う。
2008-04-18 [長年日記]
# [Movie]『フレンチ・カンカン』@東京国立近代美術館フィルムセンター
モンマルトルの酒場で生き生きと踊る娘(F・アルヌール)に心を動かされた興行師(J・ギャバン)が、かつてのカンカン踊りを復活させようと「ムーラン・ルージュ」を建設する。踊り子たちのはじけるような笑顔や華やかなダンスに彩られるルノワールの代表作。
'54仏=伊(原)アンドレ=ポール・アントワーヌ(脚)ジャン・ルノワール(撮)ミシェル・ケルベール(美)マックス・ドゥーイ(音)ジョルジュ・ヴァン・パリス(出)ジャン・ギャバン、マリア・フェリックス、フランソワーズ・アルヌール、ジャン=ロジェ・コシモン、ジャンニ・エスポジート、フィリップ・クレー、ミシェル・ピコリ、ジャン・パレデス
youtubeにちょうどラストシーンがアップされていた。このシーンは、ルノワール+ルノワール展でも映写していた。一緒に展示してあったはずの画家ルノワールの絵はどれだったかなあ? 金井美恵子は最後のシーンで思わず涙をあふれさせたらしいが、気持ちは分かる。私も、泣くまではいかなかったが、涙ぐみそうになった。説明してしまうと野暮だけれど、彼女は、愛する人が自分の愛するようには愛してくれないという事実を本番前の短い時間で受け止めて、それでも笑顔で踊る。
また、芸能界に生きるプロデューサー・タイプの男というのがいて、彼らにとって女とは愛し合う相手でもあるが同時にビジネスの素材でもあり、つまり常に新鮮な素材を仕入れる必要があって、相手の感情とかあまり気にしていなくてそれを当たり前だと思っている、そういうタイプの男というのは現代日本にいたるまで、変わらないんだなあ。と苦笑して見た。
ちょっと疲れていたので、前半部分の人間模様があまりのみこめないまま後半に入ってしまい、それが残念だった。
# [Animal][Place][Photo]猫カフェRIENに行ってきたよ
飼い猫を亡くしてから、都内の猫カフェをしばしば訪ねているというねこ好きの友人(男性)に誘われて、猫カフェRIENに行ってきた。2冊ほど出ている「猫カフェ本」を参照して都内近辺で5〜6軒の猫カフェに行ったが、この店がベストだったので、今回が2回目とのこと。この店の規則で、男性単独では入れないというのがあったりするので、誘ってもらった。
ここはウェブサイトが充実していて、写真が充実したブログがあったり、ライブカメラがあったり、mixiのコミュニティまである。
20時過ぎくらいに店に到着した。入ってみるとこんな感じ。猫の縦移動を重視して家具が置いてある6畳程度の部屋に10匹くらいの猫がいる。
猫カフェと言うくらいだから飲み物が飲めるのだが、猫が隣について水割りを作ってくれる…わけではなく、お茶を飲むのはセルフサービス。
お茶セットを守る猫。
ここにいるのはすべてノルウェージャン・フォレスト・キャットという品種で、毛が長くふわふわもふもふしている。しっぽもたぬきのように太くて長い。
天井から下がっている板にそれぞれ陣取っています。
写真はたくさん撮ったが、あまり明るくない部屋だったのと猫の動きがすばやいので、ぶれてしまってダメだったものが多い。その中で、この写真は一番気に入っている。カメラ越しに至近距離で猫を見つめたら、猫もこちらをじっと見つめてくれて、猫となにか気持ちが通じたように感じられた瞬間だった。この写真、マネが描いたベルト・モリゾの肖像画(右画像)に似ていると思うのは私だけ?
幅5cmほどの板の上で寝ています。よく寝られるなあ。
こちらでは豪快にはみ出しています。
そのほかの写真は20080418 猫カフェにまとめましたのでそちらをどうぞ。
2008-04-22 [長年日記]
# [Movie][Book]『不連続殺人事件』@新文芸坐
原作小説、角川文庫版の紹介より
戦後間もないある夏、詩人・歌川一馬の招待で、山奥の豪邸に集まったさまざまな男女。作家、詩人、画家、劇作家、女優など、いずれ劣らぬ変人・奇人ぞろい。邸内に異常な愛と憎しみが交錯するうちに、世にも恐るべき、八つの殺人が生まれた!不連続殺人の裏に秘められた悪魔の意図は何か?鬼才安吾が読者に挑んだ不滅のトリック!多くのミステリ作家が絶賛する、日本推理小説史に輝く傑作。第2回探偵作家クラブ賞受賞作。
山奥の山荘に集められ滞在している、男女関係ももつれまくっている芸術家たちに起こる連続殺人事件。小説も映画もめっぽう面白い。割と原作に忠実に映画化していて、映画としてのできも良いと思う。特に、金で妻を譲った画家土居光一を演じる内田裕也は熱演であると思った。いい映画なのに、amazonで見る限り、DVD化されてなくて、VHS版にも高値がついていて残念。
私は原作小説をタイトルがかっこいいので古本屋で買い、最近まで積読状態で、今回上映されることを知ってそれに合わせて読んだのだが、上映が始まるまでに半分くらいしか読めなかった。
しかし癖の強い芸術家ばかり続々登場するので、映画のペースで観ていると登場人物を覚えるだけでも苦労しそうなので、先にいくらかでも小説を読んでおいてよかったと思った。
昭和22年という設定なのに、特に豪邸の主の妻あやかのファッションなど、60〜70年代の香りがする。ちなみに映画が製作されたのは77年。
yskszkさんに「創元推理文庫版の不連続がお勧め。雑誌連載中の「作者のことば」が完全収録されていて、これがまた本文よりも面白い。」と教えていただいた。
そこで、創元推理文庫「日本探偵小説全集 (10)」版のamazonレビューを見ると、
不連続殺人事件は、出版社によって、初出時に毎号ついていた「読者への挑戦」がついているものとついていないものがある。そして、本書にはそれがついている。「読者への挑戦」があるとないとでは30%くらいこの小説の面白さにひびいてくるので要注意。
残念ながら、私の手元にある角川文庫版にはついていないので、読んでないけど(Amazonマーケットプレイスで安く出ているし)創元推理文庫版をお勧めしておく。
2008-04-25 [長年日記]
# [Art][Museum]ウルビーノのヴィーナス展@国立西洋美術館 で考える裸の近代絵画
GWに入ったら絶対混雑するからと思い、GWに入る前ぎりぎりに国立西洋美術館のウルビーノのヴィーナス展に。人が多いことを予測して午前中に観たいと思っていたが、着いたのは11時くらいで、すでにかなり混雑していた。
展示内容は、古代からのさまざまなヴィーナス画・ヴィーナス像など。絵画は当時重要な室内装飾であったので、多産を祈って夫婦の寝室などにヴィーナス画が置かれたことも多かったという。
これらには当時の、女性の裸を見たいという(男性からの)欲求に答えるという目的もあったのだろうか。裸のヴィーナス像は性欲の対象になっていたのか、ぶっちゃけ当時これでオナニーしていた人はいたのだろうか。それとも展覧会には決して出ないけど、こういうのとは別に日本で言う春画みたいなものがあったのか。などと考えながら見ていた。
西洋絵画では長い間、女性の裸を描いても、それがヴィーナスのような神話に基づいたものならOK(装身具や背景は描かれた当時のものでもよい)、しかし同じような衣装やポーズ、構図でも一般人女性の裸はダメというお約束があった。
それに挑戦したのがマネで「オランピア」「草上の昼食」などで一般人の女性の裸体を描いて、1860年代に物議をかもした。「草上の昼食」は草原で紳士たちが普通に服を着てピクニックという感じで座っているところに、いきなり裸の女性が交じっているもの。
「オランピア」は横たわる裸婦像だが、小物や黒人の女中が持っている花束などから、当時の人が見れば明らかに娼婦であることが分かるものだという。「ウルビーノのヴィーナス」と比べると、ポーズや背後の壁の位置、右腕のブレスレットなどがほぼ同じなので、これはオマージュとして描いていると思う。
もっと前(1800年前後)に裸の一般女性を描いたのがゴヤ。「着衣のマハ」「裸のマハ」という同じポーズの女性で服を着ているバージョンと、裸バージョンで描かれた。これらは裏表に張り合わされ、普段は「着衣のマハ」が見えるようにしておいて、特別な客が来たときだけ裏返して「裸のマハ」が見えるようにしたという話を聞いたことがある。
またWikipedia:裸のマハによると以下のようにある。
西洋美術で、初めて実在の女性の陰毛を描いた作品といわれている。そのため、当時のスペインでは、問題になった。この絵が誰の依頼によって描かれたかを明らかにするために、ゴヤは何度か裁判所に呼ばれた。ゴヤは他人から依頼を受けて絵を描くことが多かったからである。しかし、結局、ゴヤが口を割ることはなかった。
あと今回展示されていないヴィーナス画としては、「クラナッハのヴィーナス」がつり目気味の眼といい、スタイルといいエロくていいと思う。
上記で利用した絵は、全部ウィキメディア・コモンズからもらってくることができた。いい時代になったものだ。誰かこれらを使って「やる夫で学ぶ西洋美術史」(近代まで)とかをやってくれないものか。
(展示と関係ない絵の紹介終わり)
以下は今回展示されていた絵で個人的に気に入ったもの。私が絵はがきを買ってスキャンした。比較的マイナーな絵なので情報も一緒に載せておく。
ルカ・カンビアーゾ「海上のヴィーナスとキューピッド」 1560〜65年頃、油彩/カンヴァス 102×95cm ローマ・ボルゲーゼ美術館蔵
アンニバレ・カラッチ「ヴィーナスとキューピッド」 1591〜92年、 油彩/カンヴァス 110×130cm モデナ、エステンセ絵画館蔵
ラファエッロ・ヴァンニ「キューピッドを鎮める『賢明』」 油彩/カンヴァスに貼られた絹布 103×83cm ビストイア県庁蔵
これは絵画には普通使われないという絹布に描いてあるのは、絵の上に置いて下の絵を隠すためだったという。何か見られたら都合の悪い絵が下にあって、だから「賢明」はキューピッドに「めくっちゃダメよ」と言っているのだ。
その後、常設展も見た。いつもそうだけど特別展とは人口密度がかなり違う。コルビュジェが設計した空間として楽しめるのは常設展のほうだ。吹き抜けあり天井光あり柱あり階段(上れないけど)あり。天井の高さが違うのを生かして低いところには小さな絵を、高いところには大きな絵をかけたり。こちらは写真撮影も禁止されてないので(商用はNG)、次に行こうと思っているコロー展の時にはカメラを持っていこうと思った。
# [Music]南博トリオ@中目黒・楽屋
スタンダード曲のみ収録の新アルバム「Like Someone In Love」発売記念ライブ。このアルバムの収録曲がamazonにも載ってないので書き写しておく。
- My Foolish Heart -Victor Young / Ned Washington
- Like Someone In Love -Jimmy Van Heusen / Johnny Burke
- Solar -Miles Davis
- Misterioso -Thelonious Monk
- How Insensitive -Antonio Carlos Jobin / Vinicious De Moraes
- Eiderdown -Steve Swallow
- Chelsea Bridge -Billy Strayhorn
Chelsea Bridgeは最初に聴いたときから初めての感じがしないのだが、菊地成孔のペペ・トルメント・アスカラールとかでライブの時とかにやってないだろうか? 自分のiTunes(菊地成孔、南博のかなりのアルバムが入っている)にはこの曲名は他に入っていなかったのだけど。どこかに同じフレーズが入った曲があるのかな。南さんはこの曲を「作曲者が冥界に行って作った曲」と言っていた。あと5月15日に出るという南博氏初の著作『白鍵と黒鍵の間に』の宣伝とか。アンコールでアルバム冒頭の「My Foolish Heart」を演奏して終了。
終了後、メンバーが販売していたCDにサインしたりしていて、買ったCDを家に置いてきた私はくやしい思いをした。CDを持ってくるか、ここに来るまで買うのを待てばよかった。だって、今までの「Elegy」とか「Touches&Velvets」は黒いジャケットで隙間がないけど、この新しい「Like Someone In Love」はジャケット写真の青い隙間にサインを入れてもらいたいような気がするのだ。
会場の中目黒・楽屋はタイカレーとかベトナム麺とかが食べられるエスニック系の店で、開演は7時半だったけど、私はその1時間前くらいに来て飲み物とタイカレーを頼んで夕食にし、食べ終わってゆっくりしてから演奏が始まった。
2008-04-26 [長年日記]
# [Movie]『黒蜥蜴』@新文芸坐
CinemaScapeより、あらすじ。
宝石商の岩瀬庄兵衛(宇佐美淳也)は、ダイヤ「エジプトの星」強奪と娘の早苗(松岡きっこ)誘拐を女賊の黒蜥蜴(丸山明宏)に予告され探偵の明智小五郎(木村功)に警護を依頼し、自らは大阪のホテルに身を隠したが、隣室には店の上得意の緑川夫人が宿泊していた。しかし、実は彼女こそが黒蜥蜴だったのである。早苗誘拐に一旦成功したかに見えたが、明智の機転で阻止されると彼女は手下の雨宮潤一(川津祐介)共々姿を消した。そして、1ヶ月後。的場刑事(西村晃)指示下の警察に厳重に警備された岩瀬邸から早苗が忽然と姿を消した…。三島由紀夫のヒット舞台劇を映画化した深作欣二監督第16作。 (けにろん)
美輪明宏の若い頃(30代前半)が拝める映画。帰り際に見てた人が「美輪明宏のイメージビデオだ」と言っててワロタ。
映画としては、うーんいまいちかなー。映画らしい絵じゃないというか、なんかスケールがちっちゃいというか、テレビドラマをスクリーンで見てるみたいだった(比較的金のかかったテレビドラマではあるが)。昔っぽいちゃちさはあるんだけど、その方向を押し進めてキッチュにまでは至っていないし、なんか中途半端。
元々舞台作品だったものの映画化で、セリフとか舞台のものをそのまま使ってるんだろうなーという部分はあった。
amazonで探したけど、この映画のビデオ、DVDともにないみたい。江戸川乱歩の原作小説と、それを三島由紀夫が美輪明宏をイメージして書いたという戯曲だけ見つかった。
映画にも三島由紀夫が出てきて、彫像のような役でぴくりとも動かないところに美輪明宏はキスをするのだが、客席には笑いが起こっていた。
(ここに動画を貼っていましたが、削除しました)
オープニングにはビアズリーの絵が使われている。上記の動画を見て驚いたのは、ニコ厨が結構ビアズリーを知っていることだったw。以前、安全ちゃん動画がニコ動に転載されていたときは、みんな理解してなくて、やっぱり年齢層低いのかなあ、文化ギャップがあるなあと思っていたのだけど。
ちなみに黒蜥蜴は2回映画化されていて、もう1回の方は黒蜥蜴を京マチ子がやっているミュージカルでB級映画らしいけど、そっちも見てみたいなあ。京マチ子の方が演技はしっかりしていそうだ。美輪明宏はあの男とも女ともつかない雰囲気で押し切ったけど、演技はすごくうまくはないと思うので。
【以下4/29 追記】
- raurublock on Hatenaで知りましたが、amazon.comには黒蜥蜴の英語字幕版(ビデオ)があります。「黒蜥蜴はむしろ演技力無くていいんじゃないか」という意見にもなるほど。
- この映画には若い頃の松岡きっこという人(テレビ見ないから知らないけど今も現役のタレントさんのようですね)が出ていますが、アイメイクの濃い仲間由紀恵という感じでなかなか可愛いです。
- 京マチ子版黒蜥蜴を観た人いわく「音楽がめちゃくちゃダサくてひっくり返った」「作ろうとしたら作れない、見所満載の怪作」だそう。
2008-04-27 [長年日記]
# [Book][Event][Place][Photo]一箱古本市&ふるほん結構人ミルクホールに行ってきたよ
一箱古本市は、いわゆる谷根千エリアのあちこちにスペースを設け、そこで素人の人たちが古本を一箱売って、買う人は街を歩きましょう的なイベント。一年前の参加レポートはこちら。あと書いてないけど昨年の秋も参加したと思う。
自宅からバスで根津に向かったが、根津神社のつつじ祭りもあってバスはすごい乗車率。バスから見たら根津のたいやきにすごい人が並んでいた。私は並ぶの嫌いなのでこれほど並んでいない日に買って食べようと思った。
根津駅前でバスを降りて、まずはオヨヨ書林前。ここは古本もさることながら、文学の格言キーホルダーなど小物類が可愛かった。オヨヨ書林店内も少し見てから不忍通りに出て千駄木の方に歩く。
不忍通りから少し入ったところにふるほん結構人ミルクホールというカフェがある。少し前閉店の危機にあったり、その後続けられるようになったそうだけど、そういうお知らせを見てなんとなく気になっていたので、行くことにした。ケーキとか出すような喫茶店は、バターは品薄だし、小麦は高騰するしで今は大変な時期だろうなと思う。
この店は以下のようなポリシーで運営されている。
人付き合いが苦手だったり、競争社会についていけなかったり、小学生の時分は通信簿に「協調性がない」とかかれてしまったり・・・いい人なんだけど、うまくいかない。
そんな店主がそんな人たちのためにくつろげるような空間をつくりたい。その一心で、デザインから味、本のラインナップまで、取捨選択して作り上げた店です。
そんなわけで1人で来る客を歓迎するという少数派保護宣言だとか、以下に引用した7つの自由がある。
1)マイペースの自由
2)読書の自由
3)豆選択の自由
4)撮影の自由
5)委託の自由
6)席移動の自由
7)途中退店の自由
今回、私はもちろん1人で訪問した。また、普段あまり店内で写真を撮ったりしないのだけど、「撮影の自由」をうたうくらいの店なので撮らせてもらった。
店のある通りに「営業中」の看板やメニューの紹介が出ている。
店はこの細い路地を入ったところにある。
入り口。
一人分の席はこんな感じで区切ってある。話をする人はいない。
自分の席。デスクライトがついている。後ろのTシャツは月夜と眼鏡というところのもの。
展示はこんな感じ。このほか「ガロ」とかが置いてある本棚もある。
ちょっと怖い人形が飾ってある。
ホットカフェオレとチーズケーキを頼みました。お皿がぽってりとした厚みのあるもので可愛いと思った。
その後、往来堂書店→古書ほうろうと移動。両方とも店舗前で一箱古本市を開催していて、店舗の方に行くのもはじめて。
往来堂書店は新刊書店でそれほど大きな店ではないのに特徴のある品揃えで有名だけど、私が入った時は入口すぐのところに森まゆみ『断髪のモダンガール―42人の大正快女伝』が積んであったのが目を惹いた。やっぱり森まゆみはご当地の書き手ってことでこういう店では売れるのかな。買おうかと思ったけど同じ著者による『明治快女伝―わたしはわたしよ』を読んでないことを思い出して諦める。
古書ほうろうはこういう古書店にしては店がゆったりと広くて本も多く、店内で人とすれ違うのが楽でそれがとてもいいと思った。
そこから日暮里駅方面に向かい、朝倉彫塑館の前を通るが、この時点でもう一箱古本市が終了する16時過ぎになっていた。そんなわけでスタートが遅かったのもあるけど出品された箱は半分程度しか見られず。多くの箱が出されていた貸しはらっぱ音地でも既に撤収中だった。また、朝倉彫塑館にもいつか行きたいと以前から思っているのだけど閉館が16時半なのでこれも諦める。
さて、朝倉彫塑館を過ぎたあたりの駐車場のフェンスの向こうに猫がいました。
手を出すと触らせてくれたんだけど、遊ぶつもりなんだろうけど、いきなりかみつかれて結構痛かった。ので早々と退散しました。
そのまま三崎坂に出るまで歩き、再び不忍通りのほうへ下りました。途中でいせ辰で千代紙を見たり、ペチコートレーンの横を通ったり、不思議(はてな)に寄ったり。
最後にまた不忍通りに出て、books&cafe BOUSINGOTに入る。席が全部埋まっていたので、古本の棚だけ見て古本を買って出る。こちらは先ほどとうってかわって明るい店内で2人連れとかで話し込んでいる人が多かった。
ところで古本カフェとか本のあるカフェって結構あってたまに入るけど、私は今ひとつ使いこなしてない感じがする。席と本のあるスペースは離れているので荷物を置いたら席を離れるのが心配だったり、何か頼んだらいつ出てくるかと思いながら本を見たりすることになるし、飲食しながら本を読んでいると汚さないか気になるし、店を出る時に大抵本は読みかけなので、買うほど気に入れば買うけど、そうでなければ結局読みかけのまま置いていくことになるし…と思うと自分の本を持ち込んで読んだ方が楽ということになり、だったら特にブックカフェでなくても普通の喫茶店でいいということになる。みんなどうしているんだろう。
最後に根津のたいやきの店はもう閉まっていたが(売り切ったら店を閉めるのだそう)、その隣の八重垣煎餅でお土産におせんべいを買って帰宅。
買った本は以下の通り。
2008-04-28 [長年日記]
# [Life][Shopping]リラックマカップをもらってきた
ローソンでポイントのついた商品(主にお菓子類)を買って20ポイントためると、リラックマのマグカップをもらえるという企画があり、20ポイント×2回貯めてマグカップを2つ手に入れました。
まあ、所詮おまけなので、結構作りが粗い。よく見ると眼の位置が左右微妙にずれていたり、2つ並べると明らかに片方の色が薄かったり。
でも、最近はこれで毎朝夫と紅茶を飲んでいます。
2008-04-29 [長年日記]
# [Music][Video]吉幾三マッシュアップが凄い件
最近、ニコニコ動画で吉幾三『おら東京さ行ぐだ』とのマッシュアップが流行している。なんかムネオハウス以来のムーブメントになりそうな予感。
この曲が立派なラップだったことに初めて気づいたが、wikipedia:日本のヒップホップの1985年の項にも書いてあるし、気づいてる人は気づいていたのかもね。
この年にリリースされた吉幾三の「おら東京さ行ぐだ」を広義のラップに含むとする説もある。
今までにないくらいニコ動でいろいろ聴いたけど、現時点でのお気に入りを3曲選んでみた。
一番凄いと思うのは「吉幾三×Capsule×DaftPunk×BeastieBoys StarrySky - IKZOLOGIC Remix -」だ。動画もきちんと作ってあって、飛び交う字幕も含めてカッコいいとはどういうことだ。字幕では、嘘の歌詞がついてて都会と農村の格差に関する社会批評っぽくも見えてしまう。見るたびに字幕が変わるので何度も見てしまう。
元ネタのCapsuleの「StarrySky」は「Sugarless GiRL」というアルバムで聴けるみたい。
「俺らゲットワイルだ'89 / IKUZO+TM NETWORK」これはTMファンとしてはたまらない。いちいち入る合いの手が笑える。小室哲哉はこういうのを面白がる人だと思うので、ぜひ見て欲しいなと思う。
この元動画はTM NETWORKの「FANKS the LIVE 3 CAMP FANKS!! '89'」というライブDVDに収録されているものだ。私は中学生の頃、このビデオ版を買って繰り返し見たので、それをこんな形でまた見ることになるとは感慨深い。また楽曲の「Get Wild'89」はオリジナルアルバムなら「DRESS」に入っている。その他TMは最初の(94年の)活動終了後いろんなベストアルバムを出しているので、その中に入っているかもしれない。
それから「【WANNABE】スパイスガールズvs吉幾三【俺ら東京さ行ぐだ】」。youtubeに上がっていたのでこちらを。
スパイスガールズは昨年に「グレイテスト・ヒッツ」というベストアルバムを出しているのね。もちろん「Wannabe」も入っている。
「俺ら東京さ行ぐだ」の元バージョンもyoutubeで見つかった。1985年にザ・ベストテンの企画で銀座の百貨店で歌ったものらしい。三越?のライオンにまたがり、牛を引き連れ、百貨店の服を触り、曲の合間にサインをしながら歌う吉幾三。店員さんのファッションにも時代を感じる。
2008-04-30 [長年日記]
# [Movie]『ゲームの規則』@Bunkamuraル・シネマ
amazonの正規版(?500円DVDではない方)の紹介より
フランス映画界の巨匠ジャン・ルノワール監督の代表作の1本だが、我が国では製作後43年を経て、復元された完全版が公開された。『ゲームの規則』というタイトルは、ルノワールによれば「人が社会生活の中で―その中で押しつぶされまいとする限り―守らなければならない規則」とのこと。 大西洋を23時間で横断した飛行家アンドレ、その彼が想うラ・シュネイ公爵夫人クリスチーヌ、夫ロベールと愛人ジュヌヴィエーヴ、ジュリユーの親友でクリスチーヌの幼なじみであるオクターヴ(ジャン・ルノワール)といった面々がコリニエールを舞台に、恋愛騒動を繰り広げる。 堅苦しそうな印象を受けるモノクロ映画だが、実はいつの時代も変わらない、惚れたハレたの騒ぎを描いた、すこぶる楽しいラブコメディ。上流階級が登場する作品ゆえ、豪華なセット、華麗な衣装など見どころは少なくない。(斉藤守彦)
いやー難しかった。上記の紹介には「惚れたハレたの騒ぎを描いた、すこぶる楽しいラブコメディ」なんて書いてあるけど、確かにいろんな人が色恋沙汰を起こしていろいろあるけど、銃を振り回す森番が出てきて、最後は人が死ぬし、少なくとも『恋多き女』みたいな楽しいラブコメディじゃないよ。この手の紹介文って大ざっぱな紹介には便利なので使うけど、必ずしも正しくないね。
登場人物が多くてスピードが速いので話についていくだけで大変。観たあとで、1カット単位で解説が入っている『ユリイカ 2008年3月臨時増刊号 総特集=ジャン・ルノワール』を読んでやっと分かったという感じで、正直言って楽しんで見られたという状態ではなかった。
ルノワール+ルノワール展では、この映画の中の狩猟シーンと、猟銃を持った少年(この映画の監督のジャン・ルノワールだったかな?)の絵(ウィキメディア・コモンズで探したが、見つからず)を並べて展示していた。
思ったこととしては、オクターヴ役はジャン・ルノワールだったのか、監督がこんな出ずっぱりの中心的な役で映画に出るの珍しいよな(『ユリイカ増刊号 ジャン・ルノワール特集』を読むまで知らなかった)とか、やっぱり中心的なヒロインであるクリスチーヌは夫も含めると3人の求愛者がいるなということ。この3人というのは、他のルノワール映画『恋多き女』『フレンチ・カンカン』『黄金の馬車』でも同じなので、なんか意味があるのかなと。
まそんなわけで、ついていくだけで精一杯だったので、次に楽しんで観られる機会があれば、感想はその時に…。








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