2007-06-25 (Mon) [長年日記]
#1 『ひまわり』&『甘い生活』@Bunkamuraマルチェロ・マストロヤンニ特集
菊地成孔がブログで『甘い生活』を絶賛し、いまBunkamuraでやっているマストロヤンニ特集には行くべしと書いているので行ってみた。
「ひまわり」I girasoli
1969年/イタリア・フランス・ソビエト/107分
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、ソフィア・ローレン、リュドミラ・サヴェリーエワ
第2次世界大戦後、ロシア戦線で行方不明となった夫を捜す妻の姿を通して、戦争によって引き裂かれた夫婦の悲劇を描く。デ・シーカ&ローレン&マストロヤンニの黄金トリオの喜劇「昨日・今日・明日」「あゝ結婚」とは打って変わったシリアス・ドラマ。ヘンリー・マンシーニの哀切なテーマ音楽はあまりにも有名。
「甘い生活」 La dolce vita
1960年/イタリア・フランス/173分
監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、アヌーク・エーメ、アニタ・エクバーグ
マストロヤンニにとって最初のフェリーニ作品。本作で世界的なスターの地位を獲得する。イタリアの高度経済成長時代のローマを舞台に、上流社会の空虚と倦怠感を描いた一大デカダン絵巻。マストロヤンニは作家志望のジャーナリストを演じ、行き当たりばったりの生活を送っているうちに希望を失っていく。舞台となったヴェネト通りが一躍観光スポットになったほど話題を呼んだ。1960年カンヌ国際映画祭グランプリ。
『ひまわり』は女優・男優ともに美しいが、良くも悪くもメロドラマ。しかし決して悪いメロドラマではないとも思った。愛し合っている男女が障害があって結ばれないのが悲劇であるわけだが、その理由として記憶喪失*1というのはありがちな手の一つかもしれない。それでも悪くない。
『甘い生活』は菊地成孔が勧めるのはよく分かる感じの映画。筋というほどの筋はない。ローマの街、夜遊び、車で行く郊外のアパート、パーティの翌朝の倦怠感、美しいパーティ人種、上京してくる気のいい父親。事件のたびに駆けつけるマスコミ(マルチェロ演じる記者もそのひとり)。私には縁のない世界だけど、現代東京でもこんな生活をしている人がきっといるのだろう。最後、友人が原因不明の自殺をした後のパーティで狂気がかった遊び方をするマルチェロ。彼がもしローマに実在する人ならば、その後どうなったのだろうか。
*1 ネタばれだが封切直後の作品というわけでなし、ミステリーでもないし古典なんだからいいよね?


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