2007-05-21 (Mon) [長年日記]
#1 最近行った美術館・ギャラリーなど
ゴールデンウィークあたりからいろいろ行ったのをまとめて。ちょっとずつ更新します。
エリオット・アーウィット写真展「パーソナルベスト パーソナルチョイス」@銀座シャネルビル
入場無料なのに冊子(赤・黒・白と表紙の色が3色あって、中身はたぶん同じなのを選ばせてくれる)をくれた。さすがシャネル太っ腹!!
Ashes and Snow グレゴリー・コルベール@お台場ノマディック美術館
貨物を入れる箱を組み立てた(?)ような仮設の美術館を作って世界中を巡回している展示会。展示されていた写真1枚も大きく、それ以上の大画面で映像を見ることもできて、関連グッズ販売も豊富で、これはまさしく一大プロジェクトだなという感じ。
写真は人間と動物の不思議な交流を描いたもので、なんとも言いようのない不思議さというか、ここでしか見られないようなもの。
モダン日本の里帰り 大正シック@東京都庭園美術館
大正時代の美人画とか着物とか。ホノルル美術館の日本美術コレクションだそう。庭園美術館にはとても合っているし好きなタイプの展示。
藤森建築と路上観察展@東京オペラシティアートギャラリー
ヴェネチア・ビエンナーレの展示内容を日本で再現したもの。
建築は一般的にコンセプトを決め、平面図など骨組みを作ってから仕上げを決める。しかし、建築を見る一般の人にとって、まず眼に入るのは仕上げではないか。だから自分たちは仕上げにこだわるのだ、ということを書いていて、確かにそうだよな〜と思った。
実際に土などを使った壁の仕上げの例を展示したり、そのために使った道具を展示たり、大きな骨組みに縄を巻いた小屋があったり、と手間暇かけた展示だった。
パリのエスプリ 佐伯祐三と佐野繁次郎展@神奈川県立美術館葉山館
逗子までJRそれからバスと遠かったけどがんばって行った。ただし都心部から離れていると、人が少ないのでのんびり見られるというメリットはある。
原田治ノートに「純粋な画家というよりデザイナー佐野繁次郎としての才能のほうを好き」とあるが、私もそうかな。佐野繁次郎はあの独特の書き文字の装丁とかちょっとしたスケッチの線がすごくいいと思う。「なんであんな線が引けるんだろう」というくらい。画家としては同時に展示していた佐伯祐三の方が好き。
神奈川県立美術館葉山館の地下には今回の展示関連で佐伯祐三と佐野繁次郎関連の書籍も置いてあり、それらもゆっくり眺めることができてよかった。
金井久美子作品展「楽しみと日々 オブジェとタブロー」@銀座村越画廊
17日に金井姉妹の講演会がジュンク堂池袋店で行われる予定があり、私は申し込んでいたのだが、数日前になってジュンク堂から電話がかかってきて金井美恵子さん急病なので秋に延期、とのことでびっくりした。秋の日程が決まったらまた連絡するとも。ただ、病状はそれほど心配は必要ないもののようだ。
というわけで同じ日に行こうと思っていたギャラリーにだけ行くことにした。銀座のビルの8階にある小さな画廊で、私が行ったときには私以外の客はいなかった。画廊の人が金井久美子さんのものではない日本画を壁にかけて熱心に写真を撮っていた。
金井久美子さんが装丁した本が何冊か置いてあって、ほとんどは金井美恵子さんのものだけど一冊だけほかの人のものがあった。著者とタイトルは忘れたけど猫の本で、白黒で書かれたやわらかい猫の絵が印象的だった。展示品の一部が絵はがきとして売られていて、迷ったけど買ってしまった。『楽しみと日々』に未収録のものもあったと思う。
本多廣美展@銀座ギャラリーGK
金井久美子展に行く途中で看板が眼に止まったので、帰りに寄ってみたもの。鉛筆画と白黒とカラーの版画で、カラフルで幻想的な版画が特に気に入った。展示会場では関係者らしき人がアーティストがいかに食えないかという話をしていた。
澁澤龍彦――幻想美術館@埼玉県立近代美術館
澁澤龍彦に関する知識はほとんどなかった私だが、60年代日本のアバンギャルド文化と彼らが咀嚼したヨーロッパ文化の展示会として面白く見た。こちらも都心部からは離れた美術館だが、最終日に行ったのでかなり混んでいた。
カタログ『澁澤龍彦幻想美術館』*1の最後には澁澤龍彦ゆかりの人々の名前が並んでいて、金井久美子・美恵子姉妹の名もあり、姉妹で澁澤龍彦との交流があったと書いてある。ただし、展示品に特にこの姉妹関連のものはなかったのでカタログにも作品は載っていないと思う。
ゆきちさんのつっこみより、しゃべる澁澤龍彦が見られる(たぶん唯一の)動画。
また、同じ人がアップしているビデオで、澁澤龍彦邸を四谷シモンが案内しているというのもあった。
*1 最近は美術展のカタログもamazonに置いてあったり、書店流通するのね。よい傾向だと思う


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おやおや、とうとう澁澤に触れることになりましたか。まあ、あのひとは、人気者だったので、いろんな人との交流がありますよ。あと、 http://www.youtube.com/watch?v=ziyXNddgyhE これなども。たぶん、澁澤が話している唯一の動画。メディアぎらいだったので、基本的に映像の類は残ってないのです。
佐伯祐三の字が違ってますよ。
>ゆきちさん<br>展示にもありましたし上記の動画でも言っていますが、澁澤邸に多くの文化人が集まっていたみたいですね。今の日本にそういう場所あるのかな。<br><br>>zokkonさん<br>ありがとうございます。なおしました。
そうですねぇ。趣旨が違うけど、今だったら、松岡正剛周辺なのかな。編集工学研究所は、本がいっぱいに詰まった建物です。個人の家となると、誰がいるかな。荒俣宏とか? 編集工学研究所は、編集学校の門前指南で行ってみると良いです。<br><br>あと、美術カタログは、実は、神田の古本屋街で結構出回っています。一度意識して見てみると良いです。