2007-03-17 (Sat) [長年日記]
#1 結城浩さんの本『数学ガール・ミルカさんとテトラちゃん』のレビューをしました
結城さんは原稿を毎回レビューアに見せて、その意見を反映する形で本を書かれているようなのだけど、私は今回初めての参加だった。
結城さんから送られてくる原稿のお知らせメールからかなり遅れ、3月17日にすべての部分についてレビュー終了。と思ったら結城さんも正式にアナウンス。
私は理系出身のくせに数学は決して好きでも得意でもなかった。理系といっても「理系の中の文系」的学部なので、入試と教養課程まではともかく、専門に上がってからは数学に触れることはなかった。
というわけで数学なんて大学1〜2年以来なので、原稿の内容にもなかなかついていくのが難しかった。それで最初に原稿を見てから、実質的にレビューを開始するまでに1ヶ月程度経ってしまった。
でもいったん読み始めて、頭が数学モードに慣れてくると、プリントアウトした原稿をどこにでも持ち歩いて、電車の中とか時間が空くと読み始めるようになった。普段なら文庫本でも読んでいるか、仕事関係の資料を見るか、予定でもチェックしているような3月前半のすき間時間はこの本のレビューに使っていた。
こういう強制力*1を伴う形で普段読まないタイプの本を読むのは面白い経験だった。普段使わない「数学頭」のいい運動になったと思う。 買ったけど読めてない『暗号技術入門』『プログラマの数学』をこういう形で読めてたら……とも思ったり。
目指せ、《理系にとって最強の萌え》!
だそうなので、『萌える数学』(出版社のページ)はこの本のライバルになりそうだなぁ。
*1 とはいえ、レビューアは無報酬で、途中でやめてももちろんいいのだけど
#2 江戸時代の数学ガール『算法少女』
数学ガール関連で、「江戸時代の数学ガール」を描いて楽しいのが『算法少女』。数学ガールのレビューで頭が数学モードになっていたところに、どこかのWeb上で本書を見つけたので、Amazonで買って読んでみた。
タイトルも可愛いが、これは本書の主人公、江戸時代の少女あきが実際に出した本のタイトル。想定読者をたぶん中学生くらいとしているので、さらっと読める。
読む前に思っていたよりも江戸時代の和算そのものはあまり出てこなかった。当時計算に使った道具などについて簡単にしか触れていなかったので、その辺についてはもっと知りたい。
当時の和算が、流派に分かれて競っていた様子はなんとなく分かった。そして蘭学を修めた人が西洋の数学の方が優れていると感じ、流派争いの袋小路に入っている感じを憂えていたことも。
この本は、事実を元に一部フィクションが入っている、と著者はコメントしているが、どこまでが現実にあった話で、どこからがフィクションなのか分からず、そこを知りたいなとも思った。


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いえいえどういたしまして。レビューは本当にためになりました。