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2007-03-03 (Sat) [長年日記]

#1カンバセーションズ』@シネスイッチ銀座

Yahoo!映画より基本情報

解説: ウェディングパーティが行われているマンハッタンのホテルを舞台に、10年ぶりに再会した男女の心の機微(きび)をリアルな会話とともに映し出したラブストーリー。主人公の男女を演じるのは『ビッグ・フィッシュ』のヘレナ・ボナム=カーターと『サンキュー・スモーキング』のアーロン・エッカート。会話によって、2人の関係や現在の状況が徐々に明らかになっていくユニークな構成と、2人の視線を同時にとらえた2分割画面が興味深い。
 ウェディングパーティに花嫁の付添人として参加した女(ヘレナ・ボナム=カーター)と、花嫁の兄として出席した男(アーロン・エッカート)。10年ぶりに再会した2人は見知らぬ他人同士を装って、クールな会話を交わし始める。、パーティが終わったころ、2人は女の客室に向かって朝までの数時間を一緒に過ごすことになる。(シネマトゥデイ)

製作年度 2005年
製作国・地域 アメリカ/イギリス
上映時間 84分
監督 ハンス・カノーザ
製作総指揮 クウェシ・コリソン 、マーク・R・ハリス 、クジェール・ラスムッセン 、グレン・レイノルズ
原作 −
脚本 ガブリエル・ゼヴィン
音楽 スター・パロディ 、ジェフ・エデン・フェア
出演もしくは声の出演 ヘレナ・ボナム=カーター 、アーロン・エッカート 、ノラ・ザヘットナー 、エリック・アイデム 、ブライアン・ジェラティ 、ブリーアナ・ブラウン 、オリヴィア・ワイルド 、トーマス・レノン 、セリナ・ヴィンセント

 どこかで読んだ雑誌で、桃井かおりが「大人の男女の映画」だと絶賛していて、監督と脚本担当がどこか有名大学の演劇科出身のカップルだと読んだので、なんとなく興味を持って見に行った。

 土曜日の最初(10:50〜の回)だったのだけど、200席はありそうな劇場に20人いるかどうかという観客数で、とても空いていた。シネスイッチ銀座は、Yahoo!ムービーのレビューを見る限り混雑時の対応などであまり評価が高くないけど、混んでいなかったせいか特に不自由もなかった。

 画面を横に2分割するという実験的な手法をとっている。男の妹の結婚式に招待された女が、元恋人の男と一晩だけ共に過ごし、翌朝別れていく。片方の画面では、主役の男女がむかし恋人同士だったときの回想シーンが主に流れ、もう片方では現在のシーンが流れ、回想したり現在の様子を聞いたり議論したりなんやかやとよくしゃべる。こういう元恋人の再会みたいな場合、日本だと抑制の美学というか、いかにしゃべらないで観客にわからせるか、みたいなところがあると思うんだけど、これは逆で饒舌の美学というか。欧米のそういう関係の男女はこのくらいしゃべるのが普通なのか?

 男とか女とか呼んでいるのはなぜかというと、この男女は映画の中で名前を呼ばれることが一度もなく、役名がないのだ(エンドロールでも表示されない)。外人同士だと、日本よりもっと相手の名前を呼ぶのが普通だと思うので、不自然にならないような台詞に苦労したのではないかと思う。

 男女はおない年で、たしか38歳という設定(だったと思う)。ヘレナ・ボナム=カーター演じる女は、下着姿のシーンでは下っ腹が出ているところがリアリティを感じた。

 そんなわけで正しく大人の/男女の/恋愛映画、なので、そういうのが好きな人にはお勧めかも。私もいい年齢だけど実戦経験が不足しているせいか、それなりには楽しんだけど、桃井かおりのように大好きとまではいかなかった。2分割の画面は、どうしても画としての美しさは犠牲になるとも思った。

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2007-03-04 (Sun) [長年日記]

#1 『刺青』@渋谷ユーロスペース

Yahoo!映画の解説

解説: 悪人に芸者として売られてしまった質屋の娘は、体に巨大な女郎蜘蛛を彫られてしまった。やがて彼女は、本能のおもむくままに生き始める……。谷崎潤一郎の処女短編「刺青」を脚色。

製作年度 1966年
上映時間 86分
監督 増村保造
出演もしくは声の出演 若尾文子 、長谷川明男 、山本学 、佐藤慶 、須賀不二男 、内田朝雄

 「日本女子のソコヂカラ」という着物映画特集の1本として見た。さすがに観客には着物女子率が高い。

 若尾文子は『赤線地帯』でも綺麗だったけど、強欲で金に汚いという役回りだし、群像劇でもあったので、役柄もあってどうしても京マチ子の方がインパクトがあった。しかしこの映画では主役として綺麗さを堪能できる。こんな綺麗な人が、黒川紀章@都知事選出馬の妻、って男選びを間違ってないか?

 芸者としての格好よりも、駆け落ち先で芸者に売られる前に男とぼんやり過ごしているとき、着物をいい加減に着ていて、髪もいい加減な感じのとき(という設定だけど、隅々まで計算されているのだろう)が、びっくりするほど綺麗だった。

 また、若尾文子の澄んだ感じの綺麗さで江戸っ子っぽいしゃきしゃき物を言うところと、女郎蜘蛛の刺青というグロテスクでエロい感じがどうもミスマッチというか。例えば京マチ子だったら女郎蜘蛛はもっと似合うけど、元はまっとうなお嬢さんだった感じはちょっと出ないのかなー、とか考えた。

 あらすじだけ知っていたときは、もとはまともだったのに、女郎蜘蛛の刺青によって人格を変えられた不幸な女、みたいな話かと思っていた。でもどちらかというと、わがままで強欲なのは彼女の地の性格で、それが女郎蜘蛛と芸者という境遇で強化されたという話だと思った。

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2007-03-10 (Sat) [長年日記]

#1 『クレーヴの奥方』@東京日仏学院

 Yahoo!映画からの解説は以下のとおり。

解説: ラファイエット夫人による17世紀のフランス古典文学を、「アブラハム渓谷」の巨匠マノエル・デ・オリヴェイラ監督が舞台を現代の上流階級の集う社交界に移して描いた文芸恋愛ドラマ。宝石店の娘カトリーヌは彼女に熱烈にアプローチするフランソワの愛に応えることなく、医師のクレーヴ伯と結婚する。ある日、夜会に夫婦で出席したカトリーヌは、ゲストのロック歌手ペドロ・アブルニョーザに特別な感情を抱いてしまう。しかし、それは決して許されることではなかった……。

製作年度 1999年
上映時間 107分
監督 マノエル・デ・オリヴェイラ
出演もしくは声の出演 キアラ・マストロヤンニ 、アントワーヌ・シャピー 、フランソワーズ・ファビアン 、ペドロ・アブルニョーザ 、スタニスラス・メラール

 私は以前から、こういう古典を現代に移して描いたような翻案ものが結構好き。原作を知っていればもっと楽しめるのだろうと思うのだが、未読。

 カトリーヌの、良家の子女で大人しいんだけど情熱を内に秘める感じがなんともいえずよかった。夫がいるのにほかに好きな人ができて、その人も自分のことが好きだということを知ってしまう。それでも気持ちを抑え続けて、彼に言葉で気持ちを伝えることは一度もない。その後夫が死んで、友人は「もう何も制約はないのだから、彼と一緒になればいいのに」というのだが、彼といずれ終わる普通の恋愛関係になるよりは、遠くに旅立つことを選んでしまう。一見不合理に見える結末なんだけど、あとを引く感じで考えさせられて、なかなか。

 エンドロールでペドロ・アブルニョーザはペドロ・アブルニョーザという人が演じているというので、実在するミュージシャンだということがわかったが、こちらによるとロック歌手ではなく、コントラバス奏者みたい。CDを出しているかなと思い、Amazonで検索してみたが見当たらなかった。

フランス関連の建物はコルビュジェの弟子が設計している

 この映画が上映された、飯田橋近くにある東京日仏学院というところだけど、なんかコルビュジェっぽい建物だなぁと思っていた。東京日仏学院の歴史というページによると、

東京日仏学院の設計を担ったのは、ル・コルビュジェ門下の建築家、坂倉準三氏でした。

 とあり、なるほどね。また内装は新しかったけど、『現代建築の改修・刷新』という書籍の紹介ページによると

東京日仏学院 設計/セラヴィアソシエイツ

 とあるので、リニューアルしているんだろうな。

 それから、同じくコルビュジェの弟子だった吉阪隆正は、Wikipediaによると、以下の2つを設計している。

  • 日仏会館(1960年、現存せず)
  • アテネフランセ(1962年)−日本建築学会賞
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2007-03-11 (Sun) [長年日記]

#1 『アニー・ホール』@早稲田松竹

 Yahoo!映画の解説。また現在、amazonではDVDを1490円で売っている

解説: NY を舞台に、都会に生きる男女の恋と別れをペーソスと笑いで綴ったラブ・ストーリー。うだつの上がらないスタンダップ・コメディアン、アルビーは、知り合った美女アニーと意気投合して同棲生活を始めるが、うまくいくのは最初だけ。次第に相手のイヤなところが気になり出した二人の間には見えない溝ができ上がっていた。そしてアニーの前に現れた人気歌手のカリフォルニアへの誘いが二人の仲にピリオドを打つ決定的なものとなった……。

製作年度 1977年
上映時間 93分
監督 ウディ・アレン
出演もしくは声の出演 ウディ・アレン 、ダイアン・キートン 、トニー・ロバーツ 、ポール・サイモン 、キャロル・ケイン 、シェリー・デュヴァル

 早稲田松竹ではこのとき『マンハッタン*1との2本立てだったのだけど、こちらは寝てしまってろくに覚えていない……。

 この映画は1977年度のアカデミー賞主要4部門(作品賞・監督賞・脚本賞・主演女優賞)を受賞したそうだ。

 アニーのボーイッシュでさっぱりした感じの服装とか、女性なのにベストを着てネクタイを締めたりするのが可愛いんだけど、これはラルフ・ローレンの服で、これをきっかけにラルフ・ローレンの服の人気が出たそうだ。Wikipediaの「ラルフ・ローレン」の項には以下のように書いてある。

1977年の映画「アニー・ホール」で、主演のウディ・アレンとダイアン・キートンが彼の服を着たことで「アニー・ホール・ルック」と称され一世を風靡した。

 もうこれはダイアン・キートン演じるアニーの可愛さに尽きると思う。といっても最近の日本で言えばえびちゃんみたいな、ピンクでフリルふりふりの甘ったるい可愛さではない、ボーイッシュでどっか子供のようなんだけど、自分の考えを持っている部分もあり、という。

 しかし最近見た欧米の映画は『カンバセーションズ』も『クレーヴの奥方』も、男が片思いだったり、別れたあと後悔したりして女を追いかけたり「やり直そう」と言ったり、未練を残す映画が多いな。その一方で女はきっぱりと離れていくという。日本の映画だともっと女が追いすがったりする印象があるけど。恋愛の原型として男の方が報われなくても愛を捧げるという、騎士道精神みたいなものの反映なのだろうか?

*1 こちらはDVD1000円ですよ!と、ろくに観てもいないのにアサマシってみる

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本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを読む]

#  [私もこの映画大好きなんですけど、アルビーが無知なアニーを啓蒙して自分好みに仕立てるつもりが、どんどん彼女が先にいっち..]

# yuco [自分で書いたコメントがspam扱いされて消えた……。というわけでとりあえず1点だけ。 「私は私を入れるようなクラブに..]

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2007-03-12 (Mon) [長年日記]

#1 『細雪』@渋谷ユーロスペース

 Yahoo!映画の解説は以下のとおり。ちなみに恥ずかしながら原作は未読。

解説: 谷崎潤一郎の同名小説を名匠・市川崑監督が映画化したドラマ。ある旧家の4姉妹それぞれの一年間の物語を、三女の縁談話を中心に、四季折々の風物を織り交ぜて描く。昭和13年の春。京都嵯峨の料亭。旧家・蒔岡の4姉妹が花見の宴で一同に会する。長女・鶴子と次女・幸子はいまだ未婚の三女・雪子と末娘・妙子の結婚を気にかける毎日。おとなしい雪子は親類の勧めで次々と見合いをするが本人の気が進まず一向にまとまらない。一方、奔放な妙子も恋人が急逝し酒浸りになる……。

製作年度 1983年
上映時間 140分
監督 市川崑
出演もしくは声の出演 岸恵子 、佐久間良子 、吉永小百合 、古手川祐子 、伊丹十三 、石坂浩二

 これも「日本女子のソコヂカラ」から。このシリーズは面白そうな映画が多くて、『刺青』とこれしか観られなかったけど、『流れる』とか『夜の河』とか、本当はもっと観たかった。夜9時からというのは、平日はほとんど無理だし(この日は仕事が例外的に早く終わったけど)、土日でも厳しい。土日の昼だとよかったんだけどな〜。この日は平日のせいか、観客の着物率は日曜日だった『刺青』のときほどではなかった。

 それから、最近古い映画ばかり観ているけど、谷崎潤一郎原作のものが多い。これも『刺青』も、『お遊さま』もそうだ。映像にして映える小説が多いのかな。

 感想は箇条書きで。

  • 映画としてよくできているということはもう大前提。お勧めかそうでないかと言えば間違いなくお勧め。
  • 関西の旧い名家の関西弁の感じが面白かった。まさに「はんなり」。
  • 着物は言うまでもなくきれい。
  • 吉永小百合の雪子は黙っていてもおいしいところを持っていく役であるなぁ。
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2007-03-17 (Sat) [長年日記]

#1 結城浩さんの本『数学ガール・ミルカさんとテトラちゃん』のレビューをしました

 結城さんは原稿を毎回レビューアに見せて、その意見を反映する形で本を書かれているようなのだけど、私は今回初めての参加だった。

 結城さんから送られてくる原稿のお知らせメールからかなり遅れ、3月17日にすべての部分についてレビュー終了。と思ったら結城さんも正式にアナウンス

 私は理系出身のくせに数学は決して好きでも得意でもなかった。理系といっても「理系の中の文系」的学部なので、入試と教養課程まではともかく、専門に上がってからは数学に触れることはなかった。

 というわけで数学なんて大学1〜2年以来なので、原稿の内容にもなかなかついていくのが難しかった。それで最初に原稿を見てから、実質的にレビューを開始するまでに1ヶ月程度経ってしまった。

 でもいったん読み始めて、頭が数学モードに慣れてくると、プリントアウトした原稿をどこにでも持ち歩いて、電車の中とか時間が空くと読み始めるようになった。普段なら文庫本でも読んでいるか、仕事関係の資料を見るか、予定でもチェックしているような3月前半のすき間時間はこの本のレビューに使っていた。

 こういう強制力*1を伴う形で普段読まないタイプの本を読むのは面白い経験だった。普段使わない「数学頭」のいい運動になったと思う。 買ったけど読めてない『暗号技術入門』『プログラマの数学』をこういう形で読めてたら……とも思ったり。

 しかし本書は

目指せ、《理系にとって最強の萌え》!

 だそうなので、『萌える数学』(出版社のページ)はこの本のライバルになりそうだなぁ。

*1 とはいえ、レビューアは無報酬で、途中でやめてももちろんいいのだけど

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#2 江戸時代の数学ガール『算法少女

 数学ガール関連で、「江戸時代の数学ガール」を描いて楽しいのが『算法少女』。数学ガールのレビューで頭が数学モードになっていたところに、どこかのWeb上で本書を見つけたので、Amazonで買って読んでみた。

 タイトルも可愛いが、これは本書の主人公、江戸時代の少女あきが実際に出した本のタイトル。想定読者をたぶん中学生くらいとしているので、さらっと読める。

 読む前に思っていたよりも江戸時代の和算そのものはあまり出てこなかった。当時計算に使った道具などについて簡単にしか触れていなかったので、その辺についてはもっと知りたい。

 当時の和算が、流派に分かれて競っていた様子はなんとなく分かった。そして蘭学を修めた人が西洋の数学の方が優れていると感じ、流派争いの袋小路に入っている感じを憂えていたことも。

 この本は、事実を元に一部フィクションが入っている、と著者はコメントしているが、どこまでが現実にあった話で、どこからがフィクションなのか分からず、そこを知りたいなとも思った。

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本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを読む]

# hyuki [チャットのご参加、それにレビューもありがとうございました♪]

# yuco [いえいえどういたしまして。レビューは本当にためになりました。]

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2007-03-18 (Sun) [長年日記]

#1 Jimbo Wales公開インタビュー

 というわけで、ゆきちさん*1らを中心に、田町の沖電気会議室で行われた公開インタビューに行ってきました。

 事前にどんな風に進行する予定なのかゆきちさんに聞いたところ、質問一覧をそのままぶつけるとのことで、どう見ても彼に聞くのは適切でない質問が入っているので、そのへんどうするのかなと思っていたのだけど、不適切な質問は適度にカットして進めていたので、それでよかったと思う。訊きたいことをWikiで集めるというのはとてもWikipediaらしいのだけど、その辺のコントロールは誰かの判断でやらなきゃいけないものなのだろう。

 質問と解答についてはJimmy Wales氏インタビューの私的メモに詳しい。

 また、彼の人物像についてはWikipediaの「ジミー・ウェールズ」に詳しい。ここに写真も載っているが、今年39歳、役者になってもおかしくないようないい男である。

 今でこそWikipedia創立者として知られ、フリーカルチャー的な活動をしているが、以前は金融関連の仕事をし、アダルトサイトの検索エンジンを立ち上げたこともあるというビジネスマンでもある。奥さんは日米ハーフということもあり親日家のようだ。二次会で飲み会をしていたときには、彼が畳の部屋で着物を着て正座している写真が回ってきた。今回の来日の目的の1つには日本の血を引いている彼の娘に日本文化を教えることもあると言っていた。

 Wikipedia内での立ち位置については、にじむさんの感想とかぶるけど、イギリスの女王、日本の天皇のような「象徴」でいるということが興味深かった。「オープンカーから手を振ったりとかね」と冗談交じりに言っていたけど、非営利団体の運営でも、ビジネスも知っている人であるからこその割り切りが必要なのかなと思った。ただし、Wikipediaへの寄付は受けるけど、1つのところに頼り過ぎたくないし、金を出すからと言って編集方針に口を出されるくらいなら縁を切る、と言っていて、その辺のポリシーは明快みたい。

 また、Wikipediaのコンテンツを使った出版活動をしている国があるというのも初めて知った。ドイツには財団の支部があって活発に活動し、企業と組んでドイツ語Wikipediaの内容を収めたDVDを販売しているそうだ。誰でも編集できる内容だから、著作権のある内容が紛れ込んでいないとも限らないのだが、そのへんのリスクは販売する会社側が取ることになったという。

 二次会の席でそれに比べて日本のWikipedia管理者って顔が見えないよねという話も出た。マスコミに取材されたり公の場に出たりしているのはSuisuiさんくらいだろうか。これはイベントで出た話ではなく、二次会の参加者に聞いた伝聞なのだけど、日本語版のWikipediaでは編集が保護されているページの比率が多言語の10倍くらいあるとか、利用者に比べて管理者の割合が少ないとかいう話があり、もうちょっと運営側の顔が見えて苦労について語ってくれると協力する人も増えるのではないかな、と思った。

関連の写真類

title2

飲み会の席では、一緒に写真を撮ってもらった。本当は両側に私とinf.さんがいるのだが、そこはカットで。


title4

Wikipediaの収入源の1つにする、というWikipediaのロゴTシャツを着ているくまさん。


title3

名刺交換もした。一緒に撮った写真ではおちゃめな表情をしているが、名刺の写真はとても渋い。


*1 最初に書いた時点ではsysopかなにかなのかなと思っていたが、本人のつっこみによると違うので訂正

Tags: Event Wiki | Bookmark:
本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを読む]

# ゆきち [どもー、来場ありがとうございました。ひとつ訂正させてもらうと、僕は運営にかかわるということはしていませんです...。..]

# yuco [どうもすみませんでしたー。ゆきちさんの仕切りだということだけは知っていたのでsysopか何かなのかなと思っていました..]

# Britty [いえあの、Wikimedia Foundation は charitable organization です。財団公..]

# yuco [>Brittyさん おーそうでしたか。ありがとうございます。なんというか、金融から慈善団体まで、ジンボ・ウェールズ氏..]

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2007-03-21 (Wed) [長年日記]

#1 『ドリームガールズ』@シネマサンシャイン

Yahoo!映画の解説

解説: トニー賞で6部門を受賞した伝説のブロードウェイミュージカルを映画化した極上のエンターテインメント作。コーラスガールの女性3人組が歩んだ成功と挫折の物語を、数々の名曲に載せて描き出す。『シカゴ』で脚本を担当したビル・コンドンが監督と脚本を担当し、コーラスガール役にはグラミー賞受賞者のビヨンセ・ノウルズがふんする。共演者にはジェイミー・フォックスやエディ・マーフィなどの人気と実力を兼ね備えたスターが顔をそろえる。ビヨンセ率いるコーラスガールたちが披露する歌声と魅惑的なパフォーマンスは圧巻。

エフィー(ジェニファー・ハドソン)、ディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)、ローレル(アニカ・ノニ・ローズ)の3人組は、コーラスグループ“ドリーメッツ” を結成し、成功を夢見てニューヨークへ旅立った。やり手マネージャーのカーティス(ジェイミー・フォックス)に見出され、大スターのジェームズ・“サンダー”・アーリー(エディ・マーフィ)のバックコーラスとしてデビューするが……。(シネマトゥデイ)

製作年度 2006年
製作国・地域 アメリカ
上映時間 130分
監督 ビル・コンドン
製作総指揮 パトリシア・ウィッチャー
原作 トム・アイン
脚本 ビル・コンドン
音楽 ヘンリー・クリーガー
出演もしくは声の出演 ジェイミー・フォックス 、ビヨンセ・ノウルズ 、エディ・マーフィ 、ジェニファー・ハドソン 、アニカ・ノニ・ローズ 、ダニー・グローヴァー 、キース・ロビンソン 、シャロン・リール 、ヒントン・バトル 、ジョン・リスゴー 、ロバート・チッチーニ

 『シカゴ』の脚本家が脚本と監督を務めたそうで、ミュージカル映画としての華やかさに共通のものを感じていたので、なるほどねという感じ。比べると、歌の迫力は両者ともにすごいけど、ストーリーとしては社会風刺がきいていた『シカゴ』の方が私は好きかな。

 アメリカの黒人のエンターテインメントを、もうこれでもかというくらい見ることになる。ビヨンセ演じるディーナは、最初出てきたときは本当にぱっとしないそのへんの女の子という感じで、彼女だと分からなかったくらい。そうか今のビヨンセって(おもに目を強調した)メイクの成果なのね……と思った。人気が出てきて洗練されてきてからは実にきれいになるんだけど。60〜70年代的なデザインセンスとあいまって格好いい。

 エフィーを演じるジェニファー・ハドソンは新人で、これでアカデミー賞の助演女優賞を取ったとのことで、新人でこれだけうまけりゃそれは取るよなーと思った。

言及された

あの映画、ショウビズ界のお約束と小ネタの連打で出来てる映画で、それが分からないと、多分1割も楽しめないだろうなぁ、と思ったのだけれど。 ま、一般的な感想としてはこんなものかな、ってことでクリップ。

 お約束も小ネタも一切分からなかった……ということで、映画通の人の感想はこんなものかな、ということでクリップ。

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2007-03-24 (Sat) [長年日記]

#1 金井美恵子『夜になっても遊びつづけろ』

 1977年に出版された、金井美恵子の最初のエッセイ集。海月書林inひなぎくで文庫版を見つけて購入。945円だったが安い買い物だったと思う。単行本版は1974年に出ていて、金井美恵子は1947年生まれなので、27歳のときの出版ということになる。「モシキの書斎」内に解説と抜粋がある。

 この本については小谷野敦

高校生の頃、『夜になっても遊びつづけろ』の文庫版を暗記するほど読み込んだ金井美恵子は、やっぱり金井美恵子だったのだなあ、と感涙にむせんだ。

 と書いているのを見て以来、タイトルの格好よさもあってずっと気になっていたので、見つけることができてよかった。

title0

 Diaries of Ghostsでは単行本版のカバーを載せているが、文庫版だとこんな感じ。カバーの絵は金井久美子。

 裏表紙の解説には以下のように書いてある。

繊細で率直な感性、きらめきあふれた知性、イメージの豊かなことば。それらをかろやかに駆使して、現代の青春、映像文化、風俗などを勇敢に語った第一エッセイ集。本書は、注目をあつめる気鋭作家金井美恵子の、たぐいまれな資質と、エッセイならではのぞけない素顔とを虚飾なく示した、好個の一巻である。

 「エッセイならではのぞけない素顔」というのは「エッセイならではの素顔」あるいは「エッセイでしかのぞけない素顔」ではないか……というのは置いといて。

 さて、本文中には、「俗悪」な有名人として、以下のような名前を挙げている。

その名をあげて好きだという人がいると、どういうわけかその人間に対して軽蔑的になってしまう有名人というのがいて、思いつくままに列挙すれば、美濃部都知事、高峰秀子、寺山修司、五木寛之、庄司薫、黒川紀章、黛敏郎、篠山紀信、立木義浩、三島由紀夫(これは自決前、自決後と関係なく)、美輪明宏、横尾忠則、佐良直美、石原慎太郎それに山口崇に石坂浩二、等々の中で二人以上好きな人がいる人間とは、わたしはとても口をきく気になれない。

 とある。でも、本書中に篠山紀信にヌード写真を撮られたという記述もあるんだよね……どうもこの『紀信快談 篠山紀信対談集』というのに収録されているのがそれのようだ。復刊きぼんぬ。撮られたあとでは好意的な記述も本書中にあるのだ。

 そのほか、舞踏家の笠井叡という人の勧めで踊ってみたり、漫画評を書いたり、最近でもエッセイ等で触れることが多い文学と映画以外の文化について語っている。戦後生まれの世代論を書いてみたり(そう、金井美恵子は団塊の世代であり、私の親とほぼ同い年なのである)、なぜ結婚しないか(彼女は現在に至るまで結婚していない)、なぜ大学に行かないか(受験勉強が嫌いだったから)を説明したり、彼女自身についてもいろいろと書いている。

 パロディ『ヘンゼルとグレーテル』では深沢七郎、野坂昭如、ジョージ秋山、倉橋由美子、赤塚不二夫、星一徹、石川淳、金井美恵子(最後は自分で締める)の順で文体模写をしているのもおもしろ。


若い頃の金井美恵子

 若い頃の金井美恵子というと、ハッとしてグー!なブックマークでも、

金井美恵子(太宰治賞を19歳で受賞)が天才&美少女作家の嚆矢ですかね

 とあり、どんな風だったのか見てみたいものだと思うのだが、「Hugo Strikes Back!:森茉莉×金井美恵子×奥野健男 鼎談」内その2その4に写っている。当時の流行だったのか、ふちが太くて大きいサングラスをかけているので、眼の感じがちょっとよく分からないのだけど、可愛いと思う。1976年の特集とのことなので、当時29歳。

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本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを読む]

# イネムリネコ [トラバどうもです。 『夜になっても遊びつづけろ』は、数ある彼女のエッセイのなかでも異色のエッセイだと思います。197..]

# yuco [>イネムリネコさん 情報ありがとうございます。時代の空気というのは確かに感じますね。フーテン族について語っていたり。..]

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2007-03-25 (Sun) [長年日記]

#1チェコ絵本とアニメーションの世界」@目黒区美術館

 展示にも凝っている部分もあり、ディズニーみたいなメジャー志向からずれていて、派手派手しくなく、ユーモアがあってかわいいチェコのアニメや絵本をいろいろ見た。なかでは、クヴィエタ・パツォウスカーの作品が印象に残った。展示品の目録って美術館でしか買えないものだと思っていたけど、ここのはamazonで買えるみたい。

 クヴィエタ・パツォウスカーとか、『ダーシェンカ』の表紙のポストカードを何枚か買って帰った。

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2007-03-31 (Sat) [長年日記]

#1 山崎まどかのノスタルジック*ロマンティック・レクチャーII@エコール・ド・プランタン

 エコール・ド・プランタンのパンフレットより

2006年9月の第1回レクチャーがお蔭様で、とってもいい雰囲気で盛り上がり!
最新著書『女子映画スタイル』(講談社刊)、雑誌『FRaU』の連載ページ「ガールズ・シネ・ブラボー」とも人気の山崎まどか先生が、再びご登場です!前回語り切れなかった、ジャケットがとびきりおしゃれな女子向けのジャズレコードナンバーのことや、もちろん先生の視点が冴え渡る、アメリカのヴィンテージ・ラブコメディ映画から見えてくる、“ロマンティック”が美しく存在していた女性像やファッションの素晴らしさ、時代の豊かさなど、今に生きるノスタルジック・ワールドを、音や映像美を楽しみながら熱くご案内。
“女子目線”の文化を、これからも大切に。

 最初に紹介したのは『巨星ジークフェルド』と『ジーグフェルド・フォリーズ』。らせん状になっている回り舞台で美女が次から次へと出てきたりとか、コラージュ的に使うという話。『ジーグフェルド・フォリーズ』に出てきたバレエダンサーは脚が驚異的に長く、当時のVOGUE編集長は彼女の脚が大のお気に入りで、一時期VOGUEの写真はモデルの脚を全部切り取って彼女の脚に変えていたとか。
 ジーグフェルド・フォリーズの最後の生きているスターはDoris Eaton Travisという人。現在103歳で、歌ったりもしている。彼女の生涯は『Century Girl』(英語)という本にまとまり、これが全編手書きやコラージュからできていて、非常にかわいくてお勧め。ちなみにamazonの『Century Girl』のページでも数ページ中身を紹介しているので、見てみるといいと思う。

 手書きつながりでジャクリーン・ケネディ・オナシスとリー・ラジウィル姉妹が独身時代に2人でヨーロッパ旅行をしたときの日記、『One Special Summer』。

 山崎さん日記でのコメントにも以下のようにあるが、今日もこんな感じで紹介していた。

 驚くのはリーの書く漫画チックな絵と文章がチャーミングで生き生きとしていることである。本格的なレッスンを受けていただけあって、姉の方がテクニックはあるが、妹の茶目っ気とカリカチュアの才能にはかなわないのではないだろうか。なりゆきで有名ソプラノ歌手にオペラ・レッスンを受けることになった時の悲惨な顛末や、パリで警官に車泥棒に間違えられたこと、客船で一緒になった老婆について、リーはこの上なくユーモラスに描く。『あしながおじさん』のジュディの手紙と挿絵が好きな人なら、きっと夢中になるに違いない。


 ミュージカル映画とジャズ・ヴォーカルについて。ジャズは正攻法でマイルス・デイヴィスとかコルトレーンから入ると挫折しやすいので、女の子はミュージカル映画から入るといいのではないか。ミュージカル映画から生まれたスタンダードとして『Just in Time』という曲を紹介(歌手・映画名失念)。アニタ・オデイが同じ曲を歌ったものも聴いた。スタンダード曲に関する書籍として、和田誠『いつか聴いた歌』がお勧めとのこと。  アニタ・オデイつながりで、彼女が出ていた『真夏の夜のジャズ*1の話。彼女はステージに出る前に靴をちょっと触っているのだが、これはおまじないかもしれない、とか。
 ミュージカル映画としてさらにシャーリー・マクレーン主演の『スイート・チャリティ*2。主人公の女性が愛を求めても求めても得られないという話。最近日本でも玉置成実主演でミュージカル化されたが、もうちょっと“とうのたった”人の方が切ない感じでいいのではないか?

 さらにミュージカル映画で『求婚専科』(Yahoo!映画入間洋のホームページ)。この映画の原題は『Sex and the Single Girl』で、コスモポリタンの編集長だったヘレン・ガーリー・ブラウンの自己啓発本からきている。タイトルで分かるとおり『Sex and the City』はこれに影響されている。

 『スイート・チャリティ』『求婚専科』ともに衣装デザイナーは『ローマの休日』なども手がけたイデス・ヘッド。

 好きな歌手としてジャッキー&ロイ(Jackie Cain & Roy Kral)という夫婦シンガーの紹介。レコードを集めていた。ジャケットでは、ジャッキーはいつも可愛いアクセサリーをしている。最初に聴くなら『Double Take』がお勧めとのこと。子供が交通事故で亡くなったり、平穏な夫婦生活ではなかったのだけど、そういうところも含めて好きだという。
 ブルーノートやマイルスのような正統派ではないジャズの入り口としてはCTI、Verveといったレーベルがいいのでは。そのほか『(歌手名)sings Broadway』『(歌手名)sings Hollywood』といったタイトルで映画のスタンダード曲集が出ていることも多い。

 このほか、『(歌手名)sings (作曲家)Songbook』というのもある。『Ella Fitzgerald Sings The Gershwin Songbook』はビュッフェの絵を使っていてパッケージや冊子がとてもおしゃれなので、お勧め。

 ジャズを聴く場所としては、神保町『さぼうる』の奥にできたジャズ喫茶(名前は言っていなかったが、『BIG BOY』のことだろう)がお勧め。ジャズ喫茶というと地下にあって煙草の煙が立ちこめコワイおじさんが難しいことを言っている……というイメージがあるが、ここはガラス張りで明るい。広告会社を経営していた男性がリタイアして第2の人生のために開いたものらしい。

個人的な感想

 『One Special Summer』は山崎まどかさんが日記で紹介していたのをみて私も買ったのだけど、手書きの英語が読みづらくて放置していた。あとでちゃんと読もう。

 これとか『Century Girl』みたいな手書きの英語本は、見た目はたしかに可愛い。でも、英語のままでは読みづらいし、日本語版を作ろうとしても大変そうだ。センスのいい手書きにしようと思うとものすごい手間になるし、そもそも同じ筆跡というのは不可能だし、かといってデザインを諦めて普通の翻訳本にすると、大幅に魅力が落ちるし。

 『One Special Summer』のジャクリーン・ケネディ・オナシスとリー・ラジウィル姉妹、特にリーのキャラクターについては、タキ『ハイ・ライフ』収録のコラム「ジャッキー・ケネディ姉妹の生きかた」が面白い。私が持っているのは河出文庫の古い版(1992年発売)だけど、いまは光文社から出ているのね。

 タキはジャッキーには皮肉をこめたもの言いをしているが、リーにはむしろ同情的だ。

 ジャッキーにとってなによりも幸いしたのは、現代の文化と戯れることができるという天賦の才能に恵まれたことだった。それに反して、リーの方はそれを学ぶことも、学ぼうとすることもなかった。この非順応的な態度のせいでリーは何度となく浮き上がり、嘲笑の的になってきた。

 よくいわれるリーの気の強さは単なるこけおどしでしかない。有名な姉とちがって、リーのほうは、とくに有名でも金持ちでもない男と深い仲になることが多かった。また、この世界では極めて珍しいことだが、彼女は本気で恋にのめりこむタイプだった。だが、何にもまして災いしたのは、リーのなかに、自力で道を切り拓くことへの抜きがたい執着があったことだ。

(リーが女優デビューして酷評されたことについて)芝居の公演中は、たえず胃の痛みを訴え、眠れない孤独な夜を泣き明かし、幸運にも公演が終了したときには、だれが見ても、まるで三途の川から逃げかえってきたように見えたものだったが、それでも彼女は泣き言だけは口にしなかったのだ。……現在のリーはようやく自分の天職を探しあてたように見える。今は「リー・ラジウィル」というディスプレイ会社を経営して、主にオフィスやホテルのコマーシャル・プロジェクトに取り組んでいる。

 リーのようなケースは珍しい。彼女のことを表面的にしか知らない人間の大半に嫌われながら、彼女に近い友人たちには愛されてさえいる。友人たちは、お金に関する噂はデタラメだということを先刻承知している。……どこかのご婦人方とちがって、リーは数百万ドルのお金でどうにか暮らしていくことをすこしも厭わない。通帳にさらにゼロの数を増やすために結婚する必要など、彼女にはいっさいないのである。

 私も女性のジャズ・ヴォーカルは好きなのだけど、『(作曲家)Songbook』的なアルバムでよいのは『Chris Conner Sings The George Gershwin Almanac Of Song』。クリス・コナーが好きなので。

 『Ella Fitzgerald Sings The Gershwin Songbook』も、現物を見てとても欲しくなった。でも4枚組で約9千円は高いな……。パッケージや冊子がいいのも嬉しいけど、私はCDを買ったらすぐiTunesでリッピングして、CDは段ボール箱に仕舞ってしまうので。

 神保町『BIG BOY』は私も行こうとしたことがある。でも、夕方にオープンしている店の前を通り過ぎ、10分ほど経って戻って入ろうとしたら、そのあいだにCLOSEDになっていた……ということがあったきり、行っていない。ちなみに「神保町 BIG BOY」でぐぐると1位はほそのくんの日記であったよ。

*1 しかしこのDVDのamazon価格は高騰しておるなぁ。私も以前amazonのマーケットプレースでこれを買ったけど、確か3000円くらいだったよ

*2 amazonでの評価を見ると、内容よりも字幕等の評価が低い

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