2006-12-16 (Sat) [長年日記]
#1 クリス・コナー
最近更新していなかった。
著作権保護期間の延長問題を考える国民会議に行ったりとかいろいろあったのだけど、それは置いておいて、最近よく聴く歌手について。
クリス・コナーというジャズ・ヴォーカリストで、穏やかに低い声で歌い、スキャットとかしないんだけどしみじみうまいという。
YouTubeで1曲発見した。
この人のアルバムとしてたぶん1番有名なのは『バードランドの子守歌』なんだけど、家でもっとよく聴くのは『ガーシュイン・ソングブック』かな。
2006-12-24 (Sun) [長年日記]
#1 『鉄コン筋クリート』
舞台となる「宝町」の昭和40年代の大阪の下町と中国を混ぜてSF風味に味付けしたような世界観は面白い。でも、ストーリーがいまいちよくわからなかった。ポイントがいくつもあるのだけど、互いの関連性が薄くて絡まっていない印象。
たとえば(以下ネタばれ)、クロとシロの絆・ヤクザの殺し合いと改心(ヤクザは改心した矢先に殺されるのはお約束)・クロが自分の良心(シロに対する優しさ?)を捨てればもっと強くなれるという設定(いささか唐突に感じた)・宝町に大遊園地を造り、クロ暗殺を狙う組織は、暗殺に失敗したあとどうしたのか・宝町を「俺の街」「私の街」と呼ぶ人間が多数出てくるが、結局町は誰のもので最後にどうなったのか?etc.
原作は未読なので、これらが原作の欠点なのか映画化したストーリーの問題なのかよくわからないけど、原作が3巻本ってことは映画に詰め込みすぎたのかなー。
2006-12-29 (Fri) [長年日記]
#1 『和田夏十の本』
新・レディメイド*はせべ社長のひみつダイアリーで絶賛されているのを見て購入。一気に読んだ。また、本書については法政大学4年の学生さんの文章もある。(大学4年でこの本の存在を知っていて、ファンになるなんて大人だなぁ)
和田夏十というひとは私も今まで知らなかったのだけど「ビルマの竪琴」などの脚本家。1983年にガンで亡くなっている。本書には『黒い十人の女』『炎上』の脚本に詩とエッセイが入っている。編集は彼女と友人だったという谷川俊太郎で、冒頭に一文を寄せている。
エッセイのテーマは生死についてなど色々だが、個人的には女に母性を押し付けて無制限に甘える日本の男とそれをよしとする日本社会批判が印象に残った。『黒い十人の女』もそれがテーマの映画なのだろう。映画で一度見てみたい。
それにしても、2000年に出版され、たぶんそんなに多くは刷っていないだろう(私が買ったのも初版だった)、Amazonにも在庫がないこの本だけどジュンク堂の池袋店に行ったら置いてあったのでさくっと買えた。実にありがたい存在である。
2006-12-31 (Sun) [長年日記]
#1 『めぐりあう時間たち』
ビデオ観賞。
評判はかなりよい映画だし、実際よくできていると思ったけど、でもそれだけかなぁ。この映画の原作ないしは以前読みかけで放り出してしまった『ダロウェイ夫人』を読んでから見るべきだったかも。
1941年に入水自殺した作家ヴァージニア・ウルフ(ニコール・キッドマンがつけ鼻して熱演)と、彼女の小説『ダロウェイ夫人』を愛読していた1950年代のアメリカ田舎町の主婦(ジュリアン・ムーア)、エイズにかかった詩人の友人(元恋人?)の世話をしてきた現代ニューヨークの編集者(メリル・ストリープ)の3人の女性の一日で、その日はそれぞれにパーティーを開いたり来客があったりする。
3人の中ではジュリアン・ムーアのエピソードが一番印象に残ったかな。最初はいわゆるアメリカンファミリーの可愛い専業主婦、という感じだったのに、映画の最後で「モンスター」と評されるほどのエネルギーを秘めている。3人それぞれに外人でも友達とは普通そこまでしないでしょ、というくらいの同性との長いキスシーンがあり、これはみんなレズビアンだったという意味なんだろうか。
駄作だった『シルヴィア』ほどひどくはないけど、女性作家のキャラクターとか文学の創作は映画では描きづらいのかなぁと思った。ヴァージニア・ウルフよりもジュリアン・ムーアの専業主婦のほうがよっぽどインパクトがあり、彼女にも影響を与えたヴァージニア・ウルフなのだから、もうちょっと彼女の強さとか作家としての気質が見えてもいいのではないかと思った。ところで、いまWikipediaでヴァージニア・ウルフの項を見たら、自殺したのは59歳のときなのね。映画では自殺に近い最晩年の時期を描いているわりには30代くらいに見えた。
allcinema Onlineの感想集も面白い。


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