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2006-04-28 (Fri) [長年日記]

#1 『アンビエント・ファインダビリティ』出版記念イベント

に、昨日行ってきました。最前列に座っていたたつをさんが写真をアップしてます。終わったあとは会場に来ていたゆきちさんとたつをさんと私の3人で、会場近くの店でラーメン食べて帰りました。

この本は、イベント中に担当編集者であるオライリーの田村氏が言っていたのだけど、店頭に出て一週間経たないうちに増刷が決まったそう。現在のところ流通在庫が厳しいとのことで、私も自宅または会社から歩いていける範囲内の本屋では見つけられず、おとといジュンク堂池袋店に行ってやっと買えた。イベントが始まるまでには最初の2章くらいしか読めなかった。

出演者はこんな感じ(イベントの公式サイトより)。

司会:橋本大也氏
デジタルハリウッド大学 教員
「リサーチ&プランニング」
情報考学Passion For The Future

増井俊之氏
産業技術総合研究所
個人サイト

川井拓也氏
株式会社ヒマナイヌ代表取締役
デジタルハリウッド大学院教員

翻訳者:浅野紀予氏
メディアプローブ(株)インフォメーション・アーキテクト

珍しくまめにメモを取ったのでまとめてみる

以下の内容については無保証です。間違っていたらごめんなさい。

オライリージャパン 田村氏(担当編集者)
  • 原書が昨年9月に販売された。
  • 原書は、日本語版よりずいぶん薄いが、普通日本語に翻訳すると1〜2割増えること、日本語版が小さい本であること、紙が厚いことなどによる。
  • 原書が出たとき、この本を話題にしている人がいないかとGoogleで検索したら翻訳者の浅野さんが見つかった。
  • コンタクトを取って、日本で売れるかどうかやりとりするうちに「この人に翻訳をお願いするといいのでは?」と思うようになった。
  • はじめての翻訳者にお願いするのはスケジュールや日本語の品質も含めてひとつの賭けだが、スケジュール通りに仕上げてくれてうまくいった。
  • オライリーの本としては珍しく図版がカラーである。
  • 「アンビエント・ファインダビリティ」というのは英語ネイティブにもなじみのない言葉である。つまり造語。
  • オライリーの本は高いとよく言われるが、最近は安くしようと努力してます(笑)
翻訳者 浅野紀予氏(プレゼン資料
  • 本に載っていない現状をキーワード形式で紹介。
  • 本書は、新しい理論を打ち立てるというものではなく、ピーター(著者)というメディアを通して現在の社会を解釈したもの。
  • 情報化社会にはメリットとデメリットがある。今は過渡期である。
    • アメリカでの個人情報収集に反対するキャンペーン
  • オライリーのwhere2.0カンファレンス(位置情報関連)
  • 最近出た『Web2.0への道』に掲載されていたティム・オライリーのインタビューは、この本で言っている内容に近い
  • 5つのキーワード
    • Long Tail
    • Search:対象はファイルだけではない。人間・不動産・商品etc.物に付加されたメタデータを検索する。searchからREsearchへ
    • Intertwingled(錯綜する):Intertwin;Mingleの造語。多種多様なファクターがこんがらがっている。
      • コンピュータのインターネットからモノのインターネットへ(RFIDなどを利用)
      • Blogject(Blog+Object):ブログを書く物体。Aiboが日記を書くとか
    • Authority(権威):人間の習性として、ソースに当たるのが面倒なのでサボってしまうことがある。権威のある人の言うことをそのまま聞く。(このへん自信なし)
    • Communication:水平なコミュニケーションと垂直なコミュニケーションがある。(このへん自信なし)
橋本大也氏
  • the best of web2.0というサイトからweb2.0な面白いサイトを10個選んで紹介。
    • clipmarks:ページの一部だけをクリップし、タグをつけたり、ランキングにしたりする。
    • riva:写真の一部から顔を認識する。「Aさんが写っている写真一覧」とかができる。
    • podbop:アメリカのある地域で直近にコンサートをするアーティストの情報がわかる。
    • diigo:文章の一部をクリッピング。web上にふき出しを書き込める。それを他のユーザと共有できる。
    • zillow:Google Mapを使い、空から見たこの家の不動産価格はいくら?というのがわかる。
    • titlez:本のタイトルを入れると、その本のアマゾン売り上げランキングの推移がわかる。アマゾンではある時点での順位はわかるが、推移はわからない。さらに、値段の推移もわかる(本の価格が自由な米国ならでは)。MyTitlezとしてマイ本棚のようなサービスも
    • ikarma:人材を採用するときに、周りの人の評価を調べる。自分の評価を書いてもらうためには、ブログにikarmaのアイコンを貼って誘導し、ikarma内で友人に書いてもらう
    • FON:無線LANをみんなで共有するサービス。
    • PodDater:動画で自己アピールできる出会い系。
    • Cocomment:他人のブログにコメントを書き込んだ履歴がわかる。コメントフォームをキャプチャしてくれる(自信なし)
増井俊之氏(プレゼン
  • 本書の「アンビエント」は、ユビキタスとかパーベイシブというのと同じ意味かなと思った。
  • 本書はファインダビリティを中心に議論し、機械や技術から考えるのではなくて人間中心のところが良い。
  • 「検索は人間の行動の中心」:人間は二人以上でいればコミュニケーションもするが、一人のときはいつも探している。
    • おいしい店を探す、休暇のすごし方を探す、出すべきメールのあて先を探す、etc.
    • コンピュータを操作するときの「メニュー」「アイコン」すべて探してみつけてもらうためのもの。
  • Googleで探せないもの
    • 東京の図書館のリスト:「渋谷区 江東区 図書館」などとすれば探せるが。
    • 盛り上がっている掲示板:人に聞けばよいか
    • 下北沢の宴会で会った人
    • 去年の展示会で見たデモ
      • これらを、人に聞く、位置情報を使う、時刻情報を使う、がんばって索引をつける等の方法で探せるようにする。
  • 日付、内容、場所の近いデータを近くにして「ベリー摘みモデル」で探しやすくする
  • 位置情報とタグを活用する写真整理システム。タグ(or位置情報?)をつけるのが大変だった
  • 情報処理学会の学会誌「情報処理」で「私の情報整理術」を連載中
  • 権威=はてブ登録数、信頼=はてブ登録数。学会には厳しい時代になった
川井拓也氏
  • ライフスライスカメラの紹介。
    • 首にかけておいて5分ごとにシャッターを切るカメラ。かけっぱなしにしておいて一日の行動がわかる。
    • 撮った写真の見せ方にもいろいろバリエーションがある。
そのほか、ディスカッションなど
  • たつをさん登場:「「みんなの意見」は案外正しかった!」を紹介
  • 浅井氏:ファインダビリティ=自分が知らないこと、リ・ファインダビリティ=自分が知っていること
  • 増井氏:自分が知らないものを聞くのはブックマークなどソーシャルソフトウェア。
  • 川井氏:はじめての街に行ったらそこで銭湯に入ると「自分の街」という感じで見え方が違ってくる。
  • 橋本氏:前日の公演より「インデックスとアルゴリズム」→「インタフェースとコミュニケーション」

その他、参加者の質問などいろいろあったと思うのですが力尽きたのでこのへんで。

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