2004-07-01 (Thu) [長年日記]
#1 竹内洋『教養主義の没落』(中公新書)
ある時代までは「大学生は(とくに文学や哲学の本を)読書し、教養を身につけ、人生に悩むものだ」といった考え方があった。
このような考え方がどのように生まれ、そして消えていったかを、本書によれば上記のような考え方のバリエーションと言えるマルクス主義や、岩波書店(とその社長)が持つ教養文化に占めるポジションとか、石原慎太郎がある時期から左翼的な考え方に嫌悪感を持つようになった理由とか、昔の東大文学部生の他学部と比べた特徴などを紹介しながら解説する。
日本では、都市に住む上層階級は、名門大学に行くなら理工系を選ぶ傾向があり、文学部には地方出身者が多かったが、これはフランスの傾向とは逆だそうだ。フランスの名門大学の文学部(にあたる学校)には上流家庭の子弟が多かった。なぜなら、フランスでの教養とは上流文化との親和性が高いものだからだ。言語能力に左右される文系は、本をたくさん持っていたり、上流階級特有の物言いに慣れているほうが有利だが、理系の学問や技術なら、スタートラインの差はもっと小さい、という考え方だ。
一方日本では、教養というのはあくまでも「欧米からの輸入モノ」だった。「江戸の町人文化」などとは対極にある、「田舎から出てきて東京で頑張ります」的な人々のものだった。ヨーロッパでは、ドイツには比較的日本と近い傾向があったとしている。
本書では、大学紛争以後、大学が一部のエリートが行くものではなくなり、卒業生の就職先もグレーカラー*1が増えるようになったころから重視されてきた教養を「大衆教養主義」と呼んでいる。読書など、古い意味での教養が重要視されなくなり、代わりにサラリーマン社会に適応するためのテレビ番組などの大衆文化的な知識や人付き合いが重要視されるようになった。
この点、教育について、貧しくて教育を受けられないという人がいなくなってきて「教育システムの中で頑張れば誰でも良い学校に行ける」という考え方が浸透した社会を「大衆教育社会」とする『大衆教育社会のゆくえ』とあわせて考えると、「大衆教育社会」が実現したことで「大衆教養主義」が成立した、と言えるだろう。
本書は、教養主義というのは昔は対面で伝えられたものであり、そういう部分を現在の大衆教養主義は失っている、として終わる。しかし、そういう教養人の先生や先輩に出会えなかった人にもチャンスを与えるものとして、いまはインターネットが役立っていると思う。私の場合、自分の読む本選びでは「教養を復活させよう」ということをネットで唱えている人の書く本、薦めてくれる本にずいぶんお世話になっている。
本書は2003年SPA!の新書大賞ベスト10で5位だったそうだ。
*1 サービス業。ホワイトカラーとブルーカラーの中間というような意味だろう
2004-07-08 (Thu) [長年日記]
#1 自由学園明日館
を見てきました。全体的に、思っていたよりはこじんまりとした建物でした。同じくF.L.ライトが設計した明治村の帝国ホテルのロビーまわりによく似ているので、軽く調べてみたら
- 大正11年:帝国ホテル完成 (from http://www.oya909.co.jp/museum/teikoku.html )
- 大正10年:自由学園開学
ということで、設計時期はたぶんほぼ同じなのだろう。
その他建物についての説明。
外観。
正面の窓を内部から見る。
食堂。
なぜか、廊下に着物のような柄の布がかけてあった。
喫茶スペースにあった、子供用のような大きさの椅子とテーブル。明治村の帝国ホテルロビーにも、同様のデザインでもう少し大きいのがあった。
2004-07-13 (Tue) [長年日記]
#1 chatango コンタクトリンク
まぁ要するにこのリンク先に行くと、そのリンクを作った人とチャットできるいうことだ。わたしも作ってみた。
最初は、お互いにこのサービスにアカウントを持っていないとチャットできないのかと思ったが、違うらしい。
アカウントを取ってログインしていてもしていなくても、他の人に話しかけるときは、デフォルトでは「guest+番号」という名前になってしまう。また、guestの代わりにアカウントと関係なくscreen nameを名乗ることもできる。
百式では、相手がオンラインかどうかわからない、とあるが、百式の人のところをクリックしたら、「今はオフラインです」と言われた。
webチャットと比べた場合のメリットは、
- 話しかけたい相手がこのサービスを使っていれば、相手がオンラインかどうかが分かる
- 話しかけられたい側としては、アカウントを作って専用ソフトウェアをインストールすることで、話しかけてきた人がいたらすぐ分かる(windowsのみ)
- webチャットだとなりすましがありうるが、このサービスの場合は、話しかけられる側に限っては、パスワードが漏れない限りそれはない
といったところなので、はじめるまでの手軽さと機能の点で、webチャットとメッセンジャーソフトの中間というところだろうか。
from 百式
#2 アイン・ランド『水源』など
私も書店で『水源』ISBN:4828411321 が出ているのを最近見た。
ArtasShruggedの邦訳は、結局出ないのだろうか。以下のやり取り中の訳者も『水源』の藤森かよこ氏なのかな。
アイン・ランドのアメリカでの評価については、以前から愛読している「テキサス☆政治学留学生活」に時々載っていて面白い。たとえば、2004/4/6とか。
#3 浅羽通明インタビューの差し替え
2chの浅羽通明スレ2で、
236 名無しさん@社会人 sage New! 04/07/13 11:49
あのぉ、この↓エキサイト・ブックスでの斎藤てつやによる
スペシャルインタビューありましたでしょ。
http://media.excite.co.jp/book/interview/200406/
この内容が全く別物に差し替えられてるんですけど、これってネットではよくあること?
宮崎哲弥や稲葉振一郎の書評が微妙に的外れになってると指摘したり、
ある事情で『ジャーナリズムの思想』を含めてこのシリーズは当分ペンディングになってしまった、とか、
あるいは、思想オタクへの挑発もガンガン増えてるし。
大体、現代日本思想大系へのリスペクトが最初に書いてあったのに、消えてるし。
というのを見て、見に行ったら変わってた。
前読んだのを保存しておけばよかったが、こんなことになるとは当然予想していなかったので持っていない。違いについては、上記引用の人が書いていることくらいしか思い出せない。
最初の方が当たり障りのない文章だったという印象なので、珍しいことだなと思う。文中で批判した誰かの抗議を受けて、とか、出してはいけない内部事情が出てしまった、という類の書き換えではなさそう。
237 名無しさん@社会人 sage 04/07/13 12:41
>>236
最初のインタビュー後
宮崎とか稲葉の書評が出たのを見た浅羽が
斉藤にインタビューまとめを手直しさせたに一票。
差し替えの理由については分からないけれど、もし、以上のような理由だとしたら、浅羽氏自身が個人サイトを持って言いたいことを主張すればいいのにな、と思った。
インタビュアーの斉藤てつや氏のサイトにも、この件について特に言及はない。
2004-07-14 (Wed) [長年日記]
#1 The Japan Hierarchy
意訳すると「日本にいる外人ランキング」という感じだろうか。外人ハウス生活経験があるせいか、個人的にヒット。
一番上に「日本人」というのがあって(笑)、左から、オタク系、音楽系、一般系、文化系、恋愛系のような系列があり、その中で上から偉い順に並んでいる。
雲形に囲まれている部分は、そのジャンルに詳しい人にしかわからない上下関係、とのこと。
一部訳してみましたが、かなり適当です。間違ってたら指摘してください。それから、誰かもとの画像みたいにちゃんと囲って矢印ひいた日本語版を作りませんか。必要なら以下の訳を使ってもいいです。
たとえばオタク系(一番左)だと、
- 日本のアニメやゲームメーカーで働いている
- アマチュアとして日本のアニメの翻訳をしている
- ふしぎ遊戯とセーラームーンとどちらがいいか分からない <同格>
忍者スクロール(?)獣兵衛忍風帖とドラゴンボールZのどちらがいいか分からない - コミケに参加する
- 自分のアイデンティティは「オタクである」ことである
- →彼らの「オタク友達」の中で
- →彼の日本語の先生に対して
- →ナンパした日本人の女の子に対して
- コミケでセーラームーンのコスプレをする40男
- 前世でアニメキャラだったと信じている
左から二番目の音楽系。
- 日本の音楽業界で働いているプロのミュージシャン
- 日本のミュージシャンのライブを生で見たことがある
- 日本の音楽CDを本物のCDで持っている
- モ娘。ヲタ
- 少年ナイフやチボマットが日本でメジャーだと思っている
- 好きなミュージシャンのコスプレをする
- 好きな日本人ミュージシャンのやおい漫画/小説をかく
左から三番目の一般・その他系
- 日本で、日本の会社で働いている
- JETプログラムのアシスタント英語教師(日本の公立の中学・高校に派遣されている)である <同格> JETプログラムのCIR(?)である
- NOVA, AEONなどの英会話学校教師
- 外人バーテンダー
- モルモン教宣教師
- 路上のアクセサリー売り
左から四番目、恋愛系(雲形にかこまれている部分は省略)
- 日本人の配偶者がいる
- 日本人の恋人がいる
- 日本人の彼女/彼氏が欲しい男/女(同格)
- 制服フェチ
- 実際に制服を手に入れた制服フェチ
- アニメを見て覚えた日本語で日本人の女の子をナンパする奴
すべてのヒエラルキーの最下位にあるのは「日本のデパートで、下手な日本語で書いた日本のアニメ風の自伝を使って、コスプレをして日本の女の子をナンパしようとする連中」でいいのかな……つーかそんな奴本当にいるのか?
from Joi Ito's Web
追記(2004/07/15)
これを発表したmidaregami.netのweblogのエントリ。
midaregami.netの由来
なぜ「乱れ髪」かと言うと、それはインターネットの乱れたネットワークにふさわしい名前ではないかと思って、付けました。はじめて与謝野晶子の短歌を(英語で)呼んでから、ずっと印象が残っていました。僕はそう言う混乱してとまどっているイメージがとても好きです。自分がよくそのなにすればいいか分からない気持ちを感じます。人間はみんなもそうだろう。
このチャート図は、「SFオタクのヒエラルキー」に影響されて作ったものだそう。
追記(2004/07/19)
日本語版ができたようです。
2004-07-20 (Tue) [長年日記]
#1 『Fahrenheit 911 and Israel』*1訳注の日本語訳
やってみました。間違いを見つけたら教えてください。(?)の部分は分からなくて飛ばしているか、あてずっぽうで訳していますので特にアドバイス歓迎します。
文中の2箇所の注。
カンヌ映画祭がアメリカ政治と何か関係があるとは思えない!まったくナンセンスだが、この文章はそう言っているのだ。がまんして先に進もう。
じゃ、ラムズフェルドはネオコンではないというのか?結局のところ、(?)先に進もう。
末尾の訳者コメント。
この記事の「著者」である田中宇についてのコメント。彼は一種のニセモノのいかれポンチなジャーナリストだ。本物のいかれポンチと違って、彼自身には面白い陰謀論を生み出す能力はない。彼の強み(または弱み)は、彼には自分で考える能力がなく、一貫性もないところから来る。彼は、それがどんなに明らかでも、くだらん陰謀論をそう判断して、無視するということができない。(それがしょっちゅうというわけではないが)(?)
彼は「インターネット・ジャーナリスト」として9.11のテロとアフガニスタン関連で有名になったが、それは基本的に刺激的なニュースを探してネットのごみ拾いをするということだ。ブログの数が少なく、有益なものが目立っていた当時はそれにも意味があった。日本のメディアは遅く、ソースは限られていて、インターネット上の情報ソースは、新鮮で意味があるように思えたのだ。しかしまもなく、彼の利点はなくなってきた。主流メディアが追いついてきたし、もっとバカな連中もブログを始めた。彼は記事のニュースバリューを保つために、センセーショナリズム、あるいは「自分だけが誰も知らない真実を知っている」という口ぶりに頼りはじめた。いい情報は全部大手メディアに先に取り上げられているから、田中はその残りカス、つまり陰謀論を取るしかなかった。彼の、ソースをチェックする能力、ひどいときは一貫性をチェックする能力の欠如によって、その傾向はますます高まった。そして最近では、彼はおめでたくも互いに矛盾した意味のない陰謀論をいったりきたりしている。
最近の彼の浮かれた「レポート」は、ネオコンは平和を愛するリベラルの駒だ(彼はリベラルのことを「中道」と呼んでいる)、あるいはネオコンはアメリカ支配を減らし、多極化した世界を目指しているという分析をしている。なんだってー? ネオコンというのは基本的にアメリカが世界でもっとも強力な唯一の軍隊を持っていると考える連中の集まりではないの? だから彼らは何事も強引に進めようとするし、EUとロシアはおめでたい妄想じみた多極世界とかいうヨタなんざさっさとあきらめろ。全く、彼は騙されやすすぎる! 彼らは、ただ共和党のタカ派はイラクを攻撃するとだましたと言っているだけなのだ! ネオコンはイラクにかかわることはコストもかかりアメリカの軍隊を弱体化させると知っていた、だからそうさせたのだと! 今、アメリカは弱くなり、世界のパワーバランスは元に戻り、それこそが彼らの望んでいたことなのだそうだ! そしてこれらすべては民主党のしわざで、共和党に浸透して共和党の立場を弱くするのだそうだ!
この理論は上の訳した文章によく合っているだろう。華氏9.11でムーアがネオコンのケツをなめているのも無理はない。両者とも平和を愛するリベラルでアメリカの支配を弱めようとしているからね! そんなことあるわけないだろバーカ。
こんなネットゴミ拾い屋がジャーナリストとしてまかり通るという事実は、日本のジャーナリズム一般のレベルの低さをよく示している。ぼくら日本人は、彼のようなバカ者を大目に見すぎている。笑いものにしたりからかうよりも、単に無視するのが礼儀にかなっていると思っているんだ。でも、ぼくは自分のやれることをしよう。ましなことに、彼は主流メディアでは以前ほど登場しておらず、たいていは無視されている。こんなばかげた記事をしょっちゅう送っていたら、みんなそんなに長くだまされてはいまいよ。
翻訳者 山形浩生
関連リンク集
- 上で日本語に訳した訳注つきの英訳 http://cruel.org/candybox/e0716moore.htm
- その原文 http://tanakanews.com/e0716moore.htm
- この英訳が生まれるきっかけになった「町山智浩アメリカ日記」。コメントも参照。 http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040716
- 田中宇氏へのインタビュー。彼の仕事のやりかたがわかる。99年のもの。 http://hotwired.goo.ne.jp/bitliteracy/interview/991026/textonly.html
- 同じく田中宇氏へのインタビュー。顔写真入り。2001年のもの。 http://www.melma.com/interview/inter2/index.html
- 上の訳注で「陰謀論」と批判されている内容については、以下の記事が参考になる。
- だまされた単独覇権主義 http://tanakanews.com/e0619neocon.htm
- ネオコンは中道派の別働隊だった? http://tanakanews.com/e0518hawk.htm
感想
「媒体に頼らずフリージャーナリストが生きていける」として、「一人でメルマガを発行して稼ぐ」という形が持ち上げられることもあるが(その例)、やっぱり一人きりで文章を書き綴るような(クリッピングではない)メルマガをずっと発行するという体制は厳しいのかも。たとえコストがかかっても、編集者など外部のチェック者が必要なのだろうな。
むかし、日垣隆のメルマガが有料化されたとき、最初の一年は購読していたのだが、途中からあきらかに質が劣化してきて、期限が切れたときに更新せずにやめたということがあった。
その点、ネットサイエンス・インタビュー・メールには、そういう劣化を感じない。相手のあるインタビューであることがチェックになっているのかもしれない。
*1 もともと日本語で書かれた、『「華氏911」とイスラエル』 http://tanakanews.com/e0716moore.htm という文章の英訳
2004-07-22 (Thu) [長年日記]
#1 The Project Apollo Image Gallery
NASAが最近になって公開した、アポロ11号関連の写真集だそうだ。
Slashdot.orgから直接リンクされていた3つは、
地上での訓練中の写真も多数あるので、「とにかく早く月面を見たい!」という人は、左上メニューの11-pg1、11-pg2、12 あたりを探すのがおすすめ。
最初、apolloarchive.comはサーバダウンか何かで見られなくなっていたり、画像を見られるページを見つけても重かったりで*1、いろいろ探しました。
が、今はミラーサイトを用意してくれていたりで、画像は普通にさくさく見られます。よって、以前ここに置いていた画像は削除しました。
via Slashdot.org
アポロ一般についての日本語情報
- アポロマニアックス
- アポロ月面着陸でっちあげ説について(via できるだけ続けるつもりの日誌)
(2004/07/26変更)
*1 いわゆる“Slashdotted”というやつだったかも
2004-07-23 (Fri) [長年日記]
#1 蝉の羽化
夕方、自宅の庭で蝉が羽化しているのを発見。この写真を撮ったときには、羽根がまだ縮んでいて、時々身体を曲げたり足を動かしたりしながらぶら下がっていました。
しばらくしてから見たら、抜け殻を離れて枝の上に登っていて、羽根がぴんと伸びて体が茶色がかってきていました。このときにも写真を撮ったのだけど、もう暗くなっていたせいもあってぼけた写真になってしまった。この蝉にとっては人生最後の一週間だか10日だかのはじまりです。
# ただただし [夜の森の中に立っていたら、ジーンズに這い登られて、そこで脱皮されたことがあります]
# yuco [脱皮の間ずっと立ちっぱなしですか?それはつらいかも。でも動いて落ちちゃったらかわいそうだと思うと動けないでしょうね。]
# きた [ガキの頃,脱皮しようと地上に出てきたセミの幼虫をつかまえてきて,カーテンに引っかけて夜通し観察したのを思い出しました..]
# ただただし [ボーイスカウトのキャンプだったんだよ。一緒に行動していたスカウトはみんなセミにたかられてた。]
# nijimu [たださんがボーイスカウト……(色々想像中)。 高校生の頃、キャンプ場いっぱいにトンボがいて(足元の丸い石ひとつひとつ..]
2004-07-24 (Sat) [長年日記]
#1 『What Should I Do With My Life?』の日本語訳が出た
以前、On Off and Beyondで話題になっていた、『What Should I Do With My Life?』という本がある。
On Off and Beyondの紹介によると、
一体全体どうしたら人生を有意義に生きられるのだろう、と模索する900人を2年間かけてインタビューして書かれたもの。
Po Bronsonのメッセージは「夢を閉じ込めて、生活のため、金のためにつまらない仕事をすると、苦しいばかりだよ」ということ。900人話をして「いったん事業で成功した上で、若い頃の夢に戻って実現した」という人は一人もいないんだそうだ。
とのことで、内容に興味を持ったが、英語だしな〜ということで、買おうかどうか迷っていた。そうしたら6月に日本語訳『このつまらない仕事を辞めたら、僕の人生は変わるのだろうか?』(タイトルが妙に長いし、原題と内容のずれがあるような…)が出たそうだ。
Amazon.co.jpの紹介文にはこうある。
心から打ち込めるやり甲斐のある仕事を探し求め、「人生で何をすべきか?」という問いに真正面から向き合った50人の物語。“普通”の人々の“特別”な人生を描いた感動のノンフィクション。
Amazonレビューでは「翻訳の質は良くない」とあるので、その点はちょっと不安。
『だから女は大変だ』
こういう普通の人の生き方(おもに仕事面)のインタビューといえば、もう10年くらい前、今のような普通の女性誌になる前のCREAの連載(ただし登場するのは女性のみ)が面白かったという記憶がある。
検索してみたら、『だから女は大変だ』というタイトルで、とっくの昔に単行本化され、さらに文庫化(なぜか扶桑社から)されていたことがわかった。
著者は『会社図鑑!』とかのオバタカズユキ氏だったのね。全然意識してなかったけど。
以下は、単行本版の紹介から。特に読み返していないのに、覚えている記事があるなぁ。
看護婦になった元雑誌編集者、転職を繰り返した学芸員、アイドル歌手だった保険外交員、12年会社にいる営業ウーマン、東京を脱出した元カルチャーガール、6畳風呂なしの部屋に住む日本語教師、疲れを知らない29歳のスチュワーデス、福祉関係の学校に通う元OL。夫に尽くす元気な超多忙主婦、テレビ局報道記者だった専業主婦、彼氏じゃない男性と同居する独身女性、夫婦の危機を迎えた2児の母、スーパーのレジ打ちをする元優等生、偏差値40台の高校を出た建築士、母親との密着状態から逃れようとするひとり娘。
#2 index.rdfの設定@ロリポップ
RSSを配信しているサイトで、index.rdfを指定するとブラウザから開いてくれず、ファイルをダウンロードしてしまうところが結構多い。
私が借りているロリポップでもそうだったが、adverse selection:index.rdf が見えるようになった!に書いてあるように、.htaccessに
AddType "text/xml; charset=UTF-8" xml rdf xsl
を追加すると、ブラウザから開くようになる。これは本来、レンタルサーバ側ですべき設定だろうと思うのだけど…。
また、tDiaryのmakerss.rbは、tDiary2.0と一緒に配布されているものよりも新しいバージョンが出ている。下のCVSから持ってきて入れ替えると、トラブルがある人は直るかも。
# k-tanakaの映画的箱庭:このつまらない仕事を辞めたら、僕の人生は変わるのだろうか? 「このつまらない仕事を辞めたら・・・・」 って私が日々思って..
# diary.yuco.net:[Book] ポー・ブロンソン『このつまらない仕事を辞めたら、僕の人生は変わるのだろうか?』(1) よみはじめました。最初三分の一くらいの感想。
2004-07-26 (Mon) [長年日記]
#1 Lessig Blogからたどる、アメリカのリベラル系メディア
大雑把にまとめてみました。英語力不足のため間違いなどあると思います。見つけたら指摘してください。
Doonesbury
70年代から続いている政治風刺漫画。最近のLessig Blogがこのネタばかりなので、一体なんだろうと思っていた。公式サイトはmsn.com内の、最近Microsoftが売却を検討しているSlateという時事評論サイトにある。
この漫画のセリフを理解するのは難しいですね…別に聞いたことのない単語ばかりが並んでいるわけではないのだけど、漫画なのでセリフですべてを説明せず、読者に想像させているということもあるだろうし、日常会話の言い回しも意外と知らないし、それに加えてやっぱり政治的な背景知識も要るし、たぶんジャーゴンもあるし。やっぱり生活していないと分からないのかな。
- 今日のDoonesbury(英語)
- WikiPediaEn:Doonesbury(英語)
- 暗いニュースリンク:米国内で名物風刺漫画「Doonesbury」に議論沸騰(日本語)
- AztecCabal:Doonesbury(日本語)
OutFoxed
で、最近のDoonesburyが扱っているネタがこれ。
FoxNews(ニュース専門のケーブルテレビ局)が"Fair and Balanced"というスローガンを掲げながらも、実際は右寄りに偏向した報道をしていたことを告発した映画。
映画館での上映はされていないが、ビデオやDVDは販売されており、それを使って自宅などで小規模な上映会をおこなうことが推奨されている。自分の近所で自宅上映会をやっていないか探すためのページもある。
ちなみに、outfoxは「出し抜く」という意味の動詞。
- NewYorkTimes:A.O.SCOTT氏による評。ニューヨーク市ブルックリンで行われた上映会についてふれている。上映会に集まってくる人々を「21世紀型の新しいタイプのリベラルの典型」と。
- LessigBlog内で触れているところ
- http://blog.japan.cnet.com/lessig/archives/001375.html
- http://blog.japan.cnet.com/lessig/archives/001391.html (編集部注の「FoxがAl Frankenを"Fair and Balanced"の無断使用で訴える」が面白い。)
- http://blog.japan.cnet.com/lessig/archives/001405.html
開戦した途端に全テレビ局が「戦争万歳報道」に殺到してしまった。(中略)
しかし、最も大きな理由はアメリカ万歳報道を国民が求めたからだ。
なかでもいちばんイケイケ報道を続けたFOXニューズが比較的中立的だったCNNを視聴率で圧倒してしまった。
もうすぐ公開されるドキュメンタリー映画『アウトフォックスト』では、実際にFOXのスタッフ間で回されていたメモが暴露されるが「負傷した人を映すな」とか、それはそれは実に露骨で意図的な歪曲報道だったのだ。
周辺事情を織り込んだ見事なまとめ。これを読めば十分知識は得られるかも。
MoveOn.org
リベラル系草の根団体の運営する政治サイト。いろいろな主張について「議会にメールを送りましょう」みたいなテンプレートページがある。
ここでもOutFoxedが宣伝されており、「共産主義者のプラウダ、共和党のFOX (The Communists had PRAUDA, Republicans have FOX.)」というスローガンでアンチFOXキャンペーンもしている。アメリカでは左派でも、共産主義は徹底的に嫌うという感じなのでしょうか。
昨年、Bush in 30 seconds (30秒で分かるブッシュ)というCMコンテストも主催していた。これに関するLessig Blogの内容は以下の通り。
- http://blog.japan.cnet.com/lessig/archives/000802.html
- http://blog.japan.cnet.com/lessig/archives/000945.html
- http://blog.japan.cnet.com/lessig/archives/000952.html
(※: このページの内容は随時追記・変更しています。最終更新日:2004/07/31)
2004-07-27 (Tue) [長年日記]
#1 最近のアメリカのドキュメンタリー映画
映画タイトルのリンク先はいずれも英語版公式サイトですが、その他のリンク先については日本語で読めるものを優先します。中身は順次追加します。
華氏911
Supersize Me
- 監督のMorgan Spurlockが、一日三食マクドナルドだけを一ヶ月間食べ、体にどのような影響が出るかという実験をした映画。
- はてな:スーパー・サイズ・ミー
- SlashdotJapan:毎日三食マクドナルドばかり食べると... より
結果はというと、なんと始めてわずか数日で食べたハンバーガーを嘔吐するようになり、頭痛と欝に悩まされ、性欲も減退し始めるという劇的なもの。それでもなんとか一ヶ月が過ぎ去ったとき、彼の肝臓は「ほとんどパテ」状態になっていたという。
またモーガンは「マクドナルドをターゲットにしたのはアメリカの食生活の象徴だからだ」と言っている。
実際、この映画では他のファストフードやファミレス、ジャンクフード、清涼飲料水など、国民に油と砂糖を過剰に配給する企業はすべて批判されている。
たとえば、アメリカでは学校や工場や会社などあらゆる場所に菓子やジャンクフードやコーラの自販機があるのだが、予算の少ない学校に寄付することで自販機を置いている。金持ちの子供が多い学校では自販機を拒否するのだが、貧しい地域の学校は寄付が欲しくて自販機を置くので貧しい子供ほど肥満にされてしまうのだ。
OutFoxed
- 昨日の日記参照。
the Future of Food
『ザ・フューチャー・オブ・フード』は遺伝子組み換え作物の問題点を詳細にわたって紹介してゆく。いわゆる「自殺する種子」[ターミネーター・テクノロジーにより、発芽と同時に枯れる(自殺する)ようにプログラムされた遺伝子組み換え作物]の問題、食の安全を守るはずの法律のずさんさ、遺伝子に対する特許をめぐる論争(日本語版記事)、畑の汚染の実態(画像)など、遺伝子組み換え反対派の展開している議論が包括的にまとめられており、寒気のするような作品に仕上がっている。
Uncovered:The Whole Truth about the Iraq War
- 監督は「OutFoxed」のRobert Greenwald。 以下の監督作品一覧をみると、ドキュメンタリー一筋の人ではないのね
- http://movie.goo.ne.jp/cast/24033/ (日本公開版のみ?)
- http://www.imdb.com/name/nm0339254/ (TVシリーズなどを含む英語版)
- AztecCabalさんによると「8月に改訂版公開」とのこと。
- http://homepage2.nifty.com/silverring/maatdrunvalouncover.htm
The Corporation
- 6月末からアメリカで公開
The Hunting of the President
Unprecedented:the 2000 Presidential Election
Imelda
- イメルダ・マルコス。
Control Room
The Yes Men
You Can't Be Neutral on a Moving Train
参考になったサイト
項目ごとに "via〜" とやるのも煩雑なので、ここにまとめます。
2004-07-30 (Fri) [長年日記]
#1 本棚.org
ここ数日、すさまじい盛り上がりを見せております。もちろんわたしも作りました。機能も日に日に進化しています(増井さんおつかれさまです)。
現在、本棚を作っている人は100人以上いると思うのですが、本へのコメント数では私が全体で二位だったりします。コメントは0とか1とかの人も多いのですが、個人的にはコメントをもっと読みたいなぁ。
自分の本棚を見ていると、一冊ずつの本は他人も持っているんだけど、こういう組み合わせで持っているのは自分くらいかもなぁ、という、よくわからん自己満足のような気持ちになります。mixiで、自分が入っているコミュニティ一覧を見るのに似ているかも。
arai blog:書棚写真を載せる出会い系も、よく似たアイデアだと思います。









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