2004-05-14 (Fri) [長年日記]
#1 今日の変な看板
家の近くの、畑だったり空き地になったりしているところにこんな看板が。ほんとは今日ではなくて、少し前に撮ったのだけど。クリックで拡大した写真が見られます。
#2 「期待権」って何?
「取材を受ける側には、記事の出来上がりに対する"期待権"というものがあり、メディア側は取材を受ける側の期待に沿った記事に仕上げるべき」という判決が最近出ていたことを知った。
- 番組構成師[izumatsu]の書き散らし日記
松沢呉一黒子の部屋 お部屋668●メディア潰しの決定打(Googleキャッシュ)消えている。archive.orgにもなし
わたしは上にリンクした二つと同じ意見で、非常に問題がある判決だと思う。
もともとこれは、void GraphicWizardsLair( void ); //(とそのコメント欄)経由で知った。ここでとりあげているのは、日経ビジネスの取材を受けた人が「時間を割いて取材を受けたのに、自分たちの所属団体に対する宣伝にならなかった」と言っているという話だ。
この例も、裁判の元になったのも、<取材を受けることで時間や手間を割くのだから、記事では好意的に取り上げ、宣伝して欲しいという取材される側>と<取材される側の思惑にとらわれず自由に記事を作りたい取材する側>の利益が対立してしまう場面。
そのような場合に、どちらに肩入れするか。私は、どうしても取材する側として考えてしまう。自分の思うとおりに宣伝をしたいんなら、広告枠を買っていくらでも好きなようにやってください、と。それに読者としても、そういう配慮満載の記事を読みたいかなぁ、と聞きたい。
しかし、そういう考え方は報道する側の思い上がりに過ぎないのだろうか。少なくとも、この判決はそういう意味だ。裁判官が、取材者の表現の自由について考えなかったわけはないから、それよりも「期待権」なるものが重いという判断をしたわけね…。
【追記(2004/5/23):判決文を探そうとしたが、見つからず】
この判決は、検索で見る限りは今年(平成16年)3月24日に東京地裁で出たらしい。ということで、広めにとって今年3月の地方裁判所の判決文を検索してみたんだけど、ないなぁ。
NHKは免罪され、下請け製作会社だけに慰謝料を払わせるというのも(判決文を読んでいない段階では)意味不明だ。まぁこれは地裁判決なのだし、控訴しているみたいだから高裁の判決待ちってとこかな。
参考追加。
最近著作権がどうとか、国民を保護とか、コンテンツの健全がどうとか、なんかよくわからん法律ばかりですが、これも成立したときはかなり話題になりましたよね。 期待権について調べていて、ちょっと思い出したので。 第4章 個人情報取扱事業者の義務等 第1節 個人情報..


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これは「期待権裁判問題」としてとらえて、この判例を悪用されるとマスコミ側はクレーマーにいいように言われて……<br>というのが問題点の一つだと思います。<br><br>広告ページを買ってくれ。という主張はもっともだけど。<br>取材したんだから宣伝しろ。というのは「取材費や交通費や通信費の予算が確保できないのなら、記事で名前が取り上げられることでバーターにしようよ」という代替案の提示で。<br>掲載誌すら送付されないことを隠して(その意図はなかっただろけど?)取材対象を呼びつけたりするのは、あれかなぁ。<br>「名前も載りません。交通費も協力費もありません。掲載誌も送りません。名前を乗せたければ広告を買ってください。さて、取材させてください」と宣言して依頼してくるのであれば「自分の思うとおりに宣伝をしたいんなら、広告枠を買っていくらでも好きなようにやってください、と。」というのも言えるかなーと。
>「名前も載りません。交通費も協力費もありません。掲載誌も送りません。名前を乗せたければ広告を買ってください。さて、取材させてください」<br><br>このうち、掲載誌を送るのと、取材相手に出向いてもらうなら交通費は取材する側が支払うのは当然だと思います。この二つはたいしたコストではないので、予算が確保できないということはないはず。でも、そのほかの条件はどうかなぁ。
もともと取材を受けるということは、協力費がもらえるものでもなく、名前が載るという確証もなくて当然のものである、と一般に思ってほしいと(取材する側としては)思うのだけど、そのへんを言葉にしてちゃんと説明するべきなのかもしれないですねぇ。
なので、otsuneさんがリンクされていた件については、<br>>「取材費や交通費や通信費の予算が確保できないのなら、記事で名前が取り上げられることでバーターにしようよ」<br><br>「取材費は基本的には払うものではない、交通費や(特に取材相手が負担をして連絡をもらう必要があれば)通信費はたいしたコストではないし取材する側が払うべき、それから掲載誌も送るべきで、そのようなバーター契約を結ぶ必要はない」というところでしょうか。<br><br>でも、取材費については、ある人がメインのインタビュー記事なら払うこともあるし、寄稿なら当然払うし、記事中でひとことコメントするくらいの取材なら払わないと思うんだけど、その線引きは難しいかも。<br><br>取材費というのが当然になったり、相場がつりあがると、金がないと重要人物に取材できないから、マスコミ間の競争が働きにくくなり、長期的に見れば質が落ちるだろうと思うけど。そのコストを取材を受ける個々人が支払う必要もないしなぁ…。
「掲載誌をもらう」というのが、特に少人数な弱小編集部だと事務負担になったりして。(徳間書店から見開きの絵を納品したのに掲載誌が送られないという実例あり)<br>編集部の事務システムがぐだぐだなのは許容するから、代わりに宣伝気味に名前を入れてもらったほうがお互いのため。<br>という考えなのかも?(事務がめんどくさいだろうから、雑誌をもらえなくてもいい。そのかわり軽く宣伝してね)<br><br>まぁ交通費程度すら出さなかったうえに、掲載誌の手配すらサボった日経ビジネスのその記者が特例だった。と思いたいところ。
いや、仮に宣伝するとしたら、相手の気に入るような記事を書いて、ゲラチェックさせたりするわけでしょう?<br><br>そのくらいなら掲載誌を送る方がよっぽど楽ですよ。手間という面でも。