diary.yuco.net
トップ «前の日記(2003-04-21 (Mon)) 最新 次の日記(2003-04-24 (Thu))» 編集

2003-04-22 (Tue) [長年日記]

#1 理系のための恋愛論 第98回

たとえば、会社の同僚と飲み会に行く道中、女の子が何やら紙袋にたくさんの荷物を入れて重そうにもって歩いている。そういう場面で、その荷物をかわりにもってあげられる男の子ってわりと少ないものです。

こんなとき、私だったら「気が利かない男どもめ」とものすごい勢いで怒ったりしてしまうのですが、男兄弟がいる女の子は「いいじゃない、それくらい」と、とても寛容だったりするのです。

本来自分の荷物は自分で持つもので、たとえ自分が女で一緒にいる相手が男だとしても、好意で持ってくれるのに対しては感謝するのが普通だと思うのだけど。それを「ものすごい勢いで怒ったりしてしまう」筆者って……

で、彼らに頼もうとするとき、私だったら、 「ちょっと気が利かないわね。荷物もってよ。重いんだから!」 というところを、 「ごめんね、悪いんだけど手伝ってくれる? ありがとう」 と、とってもシタテ。

後者の頼み方は、私には「下手」どころか社会的常識のあるごく普通の人間の会話に思える。酒井冬雪は文中で自分を「気の強い私」とか言っているが単に傲慢なだけで、一体どうやったらこんな考え方が生まれるのだろうか。バブル期のアッシーメッシーみたいなのを引きずっているのか。

そもそもこの「理系のための恋愛論」って「どうせあんたら理系できもいおたくなんだから、女の子へのサービス方法くらい覚えなさいよね!」的なにおいがして嫌い。理系の男の子はくれぐれもこんなもの信じないで欲しいものである。

まぁ今回の記事で言っている「異性の兄弟がいる人のほうが、そうでない人よりも異性をよく知っている場合が多い」*1という意見自体には同意だ(上のような意見を持っている私にも弟がいるし)。たとえば、この記事はvoid GraphicWizardsLair( void ); //から知ったのだけど、男兄弟しかいない人のほうが、otsuneさんのいう「媚び系サークル壊し系女」に引っかかりそうな気は確かにする。

すでに本になってるのね。

*1 しかしこの程度のことはいろんな所で書かれていることなので、べつにこんなコラムを通して知るようなことでもないと思う

Tags: Misc | Bookmark:

#2 山形浩生『たかがバロウズ本』(大村書店)

(どうもamazonプラグインがうまく使えない。tDiary-users:amazon.rbを見てもどう書けばいいのか全く分からない→【追記】解決。プラグインページの説明も増えてよかったです。ありがとうございます)

あちこちに飛びながら読んでいたので全部を読みきったかどうか自信がない(でも8割以上は読んでいるはず)けどとりあえずいくらか感想。

ネットにある感想などでは、かなりが「ばろうずってトライしてみたこともあるけど、難しくてわけわかりませんでした。でもやっぱり読めたものじゃないんですね!!」みたいな「やっぱり王様は裸だったんですね」的な感想が目立つ。

私にとってのこの本の面白さは、ある作家について人生と作品を結びつけて、平易な文章で、ここまでものが言えるのか、という部分で、この本の中の具体的な仮説に対しては、「えっ、そうなの?」「ちょっと待って……」という感じがする。

バロウズおじさんという人は、過去の記憶を文章にしてカットアップすると自分の記憶も書き換えられるという考えを持っていたようだ、というのはこの本のポイントの一つだろうが、どうやってこんな奇妙な信念を持つようになったのだろうかと思った。麻薬に対しては、はまった時期もありながらもそれなりに科学的に見ていたようなのに、自分の記憶というものに対して、こんな非科学的な考え方をどうやって身につけてしまったのか。内縁の奥さんを射殺してしまったことをそのくらい後悔していたから、というのが答えなのだろうか。

そりゃ後悔もするだろう、この人と気の合う人など、インテリ不良サークルに属していたって簡単には見つかるまい。自分のパートナーを自分で射殺してしまう、というのはビジュアル的に想像してもかなりきつい経験であるのは間違いない。

あと「自由を追求しても結局は不自由だ」という話は、どうなんだろ。まだ全部読んでないのであれなんだけど、じゃあ結局、「若いうちに目の前にある選択肢から何かを選んで、義務を引き受け不自由にも耐えてがんばりましょう。職に就かずふらふらしていてもあまりいいことはありませんよ。家族や配偶者は大事にしましょう(手元が狂ったら本人を射殺してしまうような危険なゲームに付き合わせるなどもってのほか!)」みたいな結論(あからさまにそう書かないとしても)になるんかな?

そもそも、amazonの著者コメントにあった「バロウズは自由の勝ち組だとみんな思っている」というのが、生きてるころを見てなかった自分としてはいまいちぴんと来てないので、「彼は自由ではなかったのです」とか「自由でも幸せになれるとは限りませんよ」と言われても、そうかもしれないねぇ、という感じかな。

Tags: Book | Bookmark:
本日のツッコミ(全20件) [ツッコミを入れる]
# ほそのひでとも (2003-04-22 (Tue) 19:14)

気が利いてもモテない男はモテないよ。実例: http://kitaj.no-ip.com/tdiary/20030405.html#p05 (人気があるってのはきっとウソだ(笑))

# スズキシゲオ (2003-04-22 (Tue) 19:51)

だいたい理系というくくりをしている時点で駄目でしょ。土木建築と化学や物理を一緒にしても意味ない。経済学の方がよほど数学と近いよね。<br>酒井冬雪って人はステレオタイプにはまりやすいタイプなのでしょう。

# yuco (2003-04-22 (Tue) 20:02)

http://pcweb.mycom.co.jp/column/rikei/rikei001.html<br>まーこの人の理系観はこの程度みたいですからね(寒すぎ)>スズキさん

# よしい (2003-04-22 (Tue) 21:21)

理系の恋愛論はアレとして(私は気の利かない男を後でネチネチと苛めたりしますが)ほでともは少なくともマルホラン堂では人気があります。特にオサムさんに(笑)

# yuco (2003-04-22 (Tue) 21:32)

↑ほらーほそのくんもててんじゃん。<br>ほそのくんと前飲んだときにも話したような気がするけど、男の子で一見もててそうに見える人は、普段から人の見えないところで一生懸命コナをかけまくっているんだと思う。世界のほとんどの国には男の子からくどかなきゃという文化があるからね(それがいいか悪いかは別として)。何もしなくて、あるいは気が利いていい人というレベルであってもそこからモテに結びつけるのは難しいと思うよ。好きな相手に思われればそれで十分じゃない?

# ほそのひでとも (2003-04-22 (Tue) 22:07)

オサムンにかよ!!(笑) > よしいさん

# ほそのひでとも (2003-04-22 (Tue) 22:16)

あ、それ聞いたことある。:-) > yucoさん<br>てゆーかオサムさんにもててるのをもって判断するのやめれ(笑)。

# ほそのひでとも (2003-04-22 (Tue) 22:27)

『理系のための恋愛論』の内容についてはノーコメント。まぁ、『理系〜』に限らず、他人の「恋愛論」をマニュアルに使おうと思う時点でそれは違うといいたい。

# yomoyomo (2003-04-23 (Wed) 00:07)

結論としては、「非モテを装うほそのひでとも逝ってよし」ということでよろしいか

# nijimu (2003-04-23 (Wed) 00:15)

バロウズ本読んでますが、私は「自由だけど不自由」に関してはそういう風には取らなかったなあ。もしかして、文芸批評などでは結構ある表現だから違和感が無いだけかな?私も似たような表現は別のところでした覚えがあります。<br>それと、この人の本は普通の小説の手法で読めば難解だと思います。この辺りの山形さんの話はとてもよく分かるし、やっぱり限定した期間にのみ影響を与える作品ってあると思うし。でも、だからといって「読めなくて当たり前か」で終わらないなあ。逆に、これを読んでとっかかりを覚えたから読んでみたい、と思ったし。

# nijimu (2003-04-23 (Wed) 00:19)

それと、「理系のための〜」は、結構冷静に見てます。ここに出てくる女は自分とは別の生き物だと思うし。<br>先日、移動中に別の部署の人にPCを持って貰ったときには恐縮してしまいました。最近は、これ(恐縮する方)が普通だと思いますけどねー。

# きた (2003-04-23 (Wed) 01:12)

告白します.<br>ほそのさんのなんとも形容しがたい目つきが好きです.

# otsune (2003-04-23 (Wed) 01:53)

コラムにしろ映画にしろ、その作者が「ほどよく」歪んでいればいるほど面白いんです。<br>まっとうで素直な性格をしたベストセラー映画監督とか作家とかコラムライターとかって、誰か思いつきませんか?<br>というわけで酒井冬雪のコラムはツッコミをいれて楽しむのが正しい読み方の一つ。

# yuco (2003-04-23 (Wed) 09:20)

結局この人にまじめに文句言うのがアレってことか。<br>http://nicola.tdiary.net/20030422.html#p02 より<br>「でもほら、所詮この人「バカゲット」なんだから。理系うんぬん以前に。みんなそこんとこ忘れないように。」<br>でバカゲットはこれね。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575711306/

# ただただし (2003-04-23 (Wed) 09:57)

いじられている時のほそのひでともは、小動物のような目をしている。

# shino (2003-04-23 (Wed) 10:18)

・・・ほそのがモテルに関して、一言つけようかと思ったけれど、やめておこう。ほほほ。<br><br>がんばりーや。力みすぎておかしな方向いかない程度に。

# ほそのひでとも (2003-04-23 (Wed) 10:26)

…(いろんな意味で絶句)。

# yuco (2003-04-23 (Wed) 18:22)

もてたい人はこれ試してみましょう。 <br>http://yahoo.t-select.com//works//detail.php?sid=2432

# ほそのひでとも (2003-04-24 (Thu) 00:58)

た…ためしたくない。

# 財務省三 (2003-04-24 (Thu) 01:48)

えっ?試したいって思ったのは私だけかしら。<br><br>それにしても、これだけ話題になる本を書けるって、うらやましいなあ。<br>私も、共著で久々に本を出すのですが、たぶん巷に出回らないで絶版になりそう・・・。

[]



RSS feed meter for http://diary.yuco.net/