2003-02-14 (Fri) [長年日記]
#1 Movable Type開発者に聞く (1, 2)
たださんは「彼らのオープンソースに関する認識は間違ってる」と書いてるけど、本当はわかってるんじゃないのかな。これは2にある「(GPLにした場合)ソースコードを誰かがいじって修正を加えた場合、そのバージョンのサポートも私たちが行わなければならなくなります」(Ben)の部分を指していると思うんだけど。この記述そのものは間違っているとしても、「そう思い込んでいるからGPLにしていない」ということにしておきたいのではないかと。
その前後のMenaによる「Movable Typeを自分たちのコントロール下に置いておきたい」「私たちはそれほど資金の余裕があるわけではないし、自分たちで選択肢を持っていたい」この辺が本音ではないか。
記事のその後の部分に今後有料サービスを立ち上げるとある。今のようにユーザが個々にサーバにインストールするcgiとして配布すると、どうしてもソースコードを公開することになってしまう。有料でホスティングを始めて、ホスティングにしかない(配布しない)特別機能版を作るのではないか。MovableTypeをGPLにすると、自分たちが有料サービスで追加したのと同じ機能を自分で追加し配布する人が現れる可能性がある。そうすると自分たちのビジネスに差し障るからではないか。
もちろん、上のような考え方を否定するわけではない。自分の作ったものにどういうライセンスを認めるかは著作権法の範囲内で自由だし、フリーで配布されているものも多いblogツールでビジネスをしようと思ったら、そんなにたくさんやり方の選択肢はないだろう。blogツールを作ったりホスティングすることによって飯を食う、という新しい職業が世の中に生まれるのもおもしろいと思う。
あと、JBAはblog一般の普及を目指している割にはなぜMovableTypeばかりなのだろう?と前から疑問に思っていた。これがMovableTypeに惚れこんだ人が作る「日本MTユーザ会」とかならわかるけど。blogツールが世の中にたくさんある(日本製のものも含めて)こと自体は認めているみたいなので、だったらそれぞれの機能を比較してみるとか、個々に自分の好きなツールを選ぶという発想がなぜないのか、と。
このインタビューの最後の方に、「ネオテニーは、日本におけるMovable Typeのビジネス利用に関心があります」とある。MovableTypeは元々、商用に使う場合はお金を払わないといけないことになっているらしいので、日本で商用に使う場合は日本語化のカスタマイズを請け負う代わりに商用料金の何割かをもらうとか、そういう商売を考えているのではなかろうか。そうだとするとMovableTypeを推進する理由のつじつまがあうなぁと推測するのだった。


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あとyomoyomoさんの文章についてもコメントしたかったけど週末かな。
そんなあなたに今週の『AERA』をお勧めする。:-)