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2004-06-26 (Sat)

#1 岩田規久男『経済学を学ぶ』(ちくま新書)

ライブ・経済学の歴史』に続いて、また経済学の入門書。

『ライブ〜』との違いは、歴史の本ではないので歴史的な解説は例外的であること(ないわけではない)。その代わりに、現代日本の経済や、私たちが日常的に経験している企業によるサービス(タクシーの深夜料金、学生割引、企業の独占など)をたくさん使って例示しつつ話を進めていること。理論的な話は『ライブ〜』の方が充実しているかも。

本書でも『インビジブル・ハート』と同様に、「市場経済は神の見えざる手でうまくいく」的な考え方を、それに倫理的な反感をもつ人に対して説得している。経済学者というのは大抵そういうものなのかな。


ちょっと引っかかったのは、この本の初版が94年(ってもう10年前!)に出たものだからか、不況の原因について、

平成不況においては、自動車や家電製品に対する消費者のストック調整によって、企業の設備に関する資本ストック調整が引き起こされた。つまり、消費者達が自動車や家電製品を八十年代の終わりに十分に購入してしまったため、…(p.191)

と言っているところ。それからすでに10年経っている。ほとんどの家庭で車や家電製品を買い換えているはずだが、それで景気が回復したという話は聞かない。

きっかけは上記引用のような理由だったとしても、不況が長引いた別の原因があるのか、あるいは不況のそもそもの原因についても、今は別の解釈があるのだろう。


あとはメモとか。

  • ゼネコン=総合建設会社を「ゼネラル・コンストラクション」と本書中で呼んでいる(p.129)が、細かい話だけど、これは間違い。正しくは「ゼネラル・コントラクター(=general contractor)」なのですね〜。contractは「契約」という意味だけど、全体では「総合請負業」と訳す方が適切かな。契約したり請け負ったりするのは建設会社だけではないはずなんだけど、なぜか総合建設会社以外がそう呼ばれるのは聞いたことがない。
  • 本書の最後の第8章は、経済学を勉強するのにおすすめの本がたくさん紹介されている。その中から最近話題の年金問題について「年金制度は複雑でわかりにくいと敬遠されがちであるが、次の本は読みやすい」と紹介されている島田とみ子『年金入門』(岩波新書)ISBN:4004301815 をメモ。
  • 最近、経済学の入門書ばかり読んでいるが、同じようなことを違う表現で書かれているのを読むと、同じ本を繰り返すより理解が深まる気がするのでそうしている。同じ本を何回も読むと飽きるし。ただ、自分にとって未知の分野の本について、感想を日記に書くときは最低2回は読んでいる。本書も2回読んだ。
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本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを読む]

# ゆうすけべ [おっ岩田先生。大学の講義で唯一面白いと思ったのは彼のもの。 ってか彼自身が面白い。イケてる教授。]

# yuco [あれっ、玄田せんせいは?]

# yuco [でも文章読んでて想像がつくよ。皮肉なんだけど、ぷぷっと笑わせるようなことを言う人なんじゃないかなぁと。日経新聞ではも..]

# usk [玄田先生の授業は別に面白くない。ってか受けてたのがマクロ経済学だからかな。岩田先生のは必修じゃない適当なのだった。岩..]

# yuco [必修じゃない方が、好きなように授業できて先生も楽しいのかもね。 しかし、そう考えると学習院経済っていい先生多いな〜。]

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2005-06-26 (Sun)

今日のメモ powered by MM

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2006-06-26 (Mon)

今日のメモ powered by MM

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2007-06-26 (Tue)

#1 『ヘンリー・ダーガー 少女たちの戦いの物語――夢の楽園』@原美術館

 これも菊地成孔が以前ブログで勧めていたので行こうと思った。

 ヘンリー・ダーガー展は2003年にワタリウムでやったときに行っている*1が、そのときはヴィヴィアン・ガールズの戦いシリーズが多かった記憶がある。

 今回はヘンリー・ダーガーの部屋の写真や、ヴィヴィアン・ガールズシリーズっぽいけど闘ってない少女と花の絵、蝶の羽をつけた龍のような想像上の動物の絵など、もう少しバラエティに富んでいた(とはいえこの人の基本はょぅじょですが)。幼女の裸の絵にはおちんちんがついていることで有名なこの人だが、裸の絵でついていないものもあった。

 思ったのは、ヘンリー・ダーガーの絵は自己流といっても、天性の構図とか色のセンスの良さがあるなあということ。特に色はパステルカラー中心できれい。

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 原美術館入り口の看板。ツタの這う壁と看板のパステルカラーが綺麗。
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 入り口から見た建物はこんな感じで、まわりは緑に覆われている。こういう邸宅を改造したような“箱”っぽくない美術館は個人的に好み(とはいえ、内部の装飾などは残っていないのだけど)。原美術館のパンフレットには以下のようにある。

当館の建物は1938年に邸宅として建造されたもので、上野の東京国立博物館や銀座の和光ビル(旧服部時計店)などを設計した渡辺仁の代表的な作品の一つです。


原美術館のイメージケーキ

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 ヘンリー・ダーガーが愛した少女のケーキ! を、付属のカフェで食べることができる。原美術館のオフィシャルサイトはFlashだらけで使いにくく、固定リンクを貼ることもできないが、その中の「CAFE」内で「IMAGE CAKE」とあるのがそれ。

 事前にWebサイトでそのときの展示をイメージしたケーキを食べられることは確認して出かけたのだが、不思議なことに、カフェではイメージケーキをあまりプッシュしていない印象を受ける。「イメージケーキ」という名前かどうかそのときはっきり覚えていなかったのだが、店で渡されたメニューにはほかのケーキに並んで「イメージケーキ レアチーズケーキ、等々」と材料が書いてあるだけだし、ウェイターに「イメージケーキとはどんなものですか」と聞いてもメニューの材料を読み上げるだけ。「展示品をイメージしたケーキはこれですか」と念を押してはじめて確認できた。

 そして写真を撮ったら、写真は禁止だとウェイターが飛んできた。まぁ確かに食事の写真をいちいち撮るのは私もいい趣味だとは思わないので、めったにやらないが、これは撮りたくなるよねぇ。もうちょっと真上から撮りたかったとも思うが、そんなわけで写真はこれ1枚のみ。「原美術館 イメージケーキ」でぐぐると写真も結構出てくるのだが、みんな1枚撮ってウェイターが飛んできて制止されたのだろうか。


ヘンリー・ダーガーの映画(2007/7/8追記)

 菊地成孔東大ゼミ非公式掲示板で知ったのだけど、ヘンリー・ダーガーの映画が公開されるらしい。予告編がYouTubeにあった。

 上記の予告編で少し出てくる「動くヴィヴィアン・ガールズ」は以下でもっとゆっくり見られる。

*1 日記には何も書いていません

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